2016年10月27日木曜日

Fireflies (Owl City)

たまにはちょっと考える一曲を


 あんまり単純で簡単な曲ばかり訳していてちょっと考察をサボり気味でしたが、丁度いいところにリクエストいただいた曲を訳してみました。笑
 抽象的でファンタジックなこの曲が持つ世界観は、あまり気張って解釈しようとすると色気がなくなってしまうので、訳自体には遊びをもたせました。

 時間が止まればいいのに。
 一番素敵な時間がずっと続けばいいのに。
 そんな子供のような心の声が聞こえてくるようです。



(verse1)
You would not believe your eyes
If ten million fireflies
Lit up the world as I fell asleep
'Cause they'd fill the open air
And leave tear drops everywhere
You'd think me rude
But I would just stand and stare

きっと目を疑うよ
僕の夢の中の世界はね
数え切れないほどのホタルで満ちているんだ
空いっぱいに広がって
光の足跡が涙の雫のように満たしていくんだ
バカみたいに見えるかもしれないけれど
僕はただそこに立って見つめているんだ


(chorus)
I'd like to make myself believe
That planet Earth turns slowly
It's hard to to say that I'd rather stay awake when I'm asleep
'Cause everything is never as it seems

信じていたいのさ
この地球はゆっくりと回っているって
なんて言ったらいいのかな、眠っている時も起きていたいんだ
だってそこで見る景色は全てが新鮮だから


(verse2)
'Cause I get a thousand hugs
From ten thousand lightning bugs
As they tried to teach me how to dance
A foxtrot above my head
A sock hop beneath my bed
The disco ball is just hanging by a thread
(Thread, thread...)

数え切れないほどのホタルの光に抱かれて
枕の上では社交ダンス
ベッドの下ではカジュアルなダンス
僕に踊り方を教えようってのかい?
ミラーボールは今にも落ちてきそうだよ


(chorus)
I'd like to make myself believe
That planet Earth turns slowly
It's hard to to say that I'd rather stay awake when I'm asleep
'Cause everything is never as it seems
(When I fall asleep)

信じていたいのさ
この地球はゆっくりと回っているって
なんて言ったらいいのかな、眠っている時も起きていたいんだ
だってそこで見る景色は全てが新鮮だから


(bridge)
Leave my door open just a crack
(Please take me away from here)
'Cause I feel like such an insomniac
(Please take me away from here)
Why do I tire of counting sheep?
(Please take me away from here)
When I'm far too tired to fall asleep
(Ha-ha)

ドアをちょっとだけ開けておくからさ
僕をここから連れ去ってよ
だってどうしても眠れないんだ
眠ろうと羊を数え疲れるなんて馬鹿げてる
眠ることもできないくらいに疲れちゃったよ


(verse3)
To ten million fireflies
I'm weird 'cause I hate goodbyes
I got misty eyes as they said farewell
(Said farewell)
But I'll know where several are
If my dreams get real bizarre
'Cause I saved a few and I keep them in a jar
(Jar, jar, jar...)

この無数のホタルたちに
しがみついている僕は変わり者だね
「さよなら」を告げられるたびに涙が溢れるよ
(さよならを告げるたびにもね)
でもこの夢が終わって奇妙な現実に引き戻されても
僕はこの光を見失うことはないよ
ほら、瓶の中にいくつか取っておいたんだ


(chorus)x2
I'd like to make myself believe
That planet Earth turns slowly
It's hard to to say that I'd rather stay awake when I'm asleep
'Cause everything is never as it seems
(When I fall asleep)

信じていたいのさ
この地球はゆっくりと回っているって
なんて言ったらいいのかな、眠っている時も起きていたいんだ
だってそこで見る景色は全てが新鮮だから


(outro)
I'd like to make myself believe
That planet Earth turns slowly
It's hard to to say that I'd rather stay awake when I'm asleep
Because my dreams are bursting at the seams

信じていたいのさ
この地球はゆっくりと回っているって
なんて言ったらいいのかな、眠っている時も起きていたいんだ
だって僕の夢はこんなにも満たされているから



ピーターパンシンドローム?


 この曲を聴きながら、小学校の頃の演劇鑑賞で観た「ピータパン」を思い出しました。
 「ホタルの飛び交う世界」は主人公にとっての「夢の世界」で、ずっと留まっていたい時間、つまりネバーランドなわけですね。
 「この時間がずっと続けばいいのに」と思ったことぐらい、誰にでもありますよね。
 でもその瞬間や過去にしがみついてしまうと、それが最高点になってしまって未来が閉ざされてしまいます。
 そこから抜け出せない状態を「ピーターパン症候群」というのでしょうね。
 (なんでそんなに饒舌か?心当たりがあるからですよコンチキショー!笑)

 で、どうしたらいいのかと考えてみるわけです。
 光で満たされた夢の世界を持っているのなら、それを未来に繋げていけばいい。
 最高の瞬間が訪れたのなら、それを超える瞬間を積み重ねていけばいい。
 変化を恐れずに、変化の先により素晴らしい未来を描いていくことができるかどうか、それがピーターパンと大人の決定的な違いでしょう。
 私の尊敬する赤いおっさんも「過ちを気に病むことはない。ただ認めて、次への糧にすればいい。それが大人の特権だ。」と仰っていましたし。

 さあ、私も進んでいきましょうかね。
 大丈夫。自分に誓った「夢」は、変わらずはっきりと胸の中に刻まれています。

2016年10月22日土曜日

You Raise Me Up (Westlife)

心を打つのは、裸の心


日本ではスケートの荒川静香選手が"Celtic Woman"のカヴァーVer.をエキシビジョンで採用し、一気に有名になりましたね。
数え切れないほどのアーティストがカヴァーしているので、どのバージョンを持ってくるか本当に迷いましたが、得意の独断と偏見で"westlife"のものをピックアップしました。笑

たったの8行。
正直、解釈するほどの歌詞ではありません。
もともとそんな必要はなかったんですね。
小難しいことは全部取っ払って、心で聴いてみましょう。
どんな時だって本当は、一番伝えなきゃいけない気持ちは1行あれば事足りるんだと、
私はやっと、この曲を美しいと思えるようになりました。
(随分と長い間、中二病を拗らせていたものです…orz)

*ただ一つ注釈をつけておくとすれば、歌っているのは男性ですが、歌詞は女性目線であるということだけ…^^;




(intro)
When I am down and, oh, my soul so weary
When troubles come and my heart burdened be
Then I am still and wait here in the silence
Until you come and sit awhile with me

(chorus)
You raise me up, so I can stand  on mountain
You raise me up, to walk on stormy seas
I am strong when I am on your shoulders
You raise me up to more than I can be
*繰り返し


落ち込んだり、心が疲れてしまった時
厄介ごとや、心の重荷がのしかかってくる時
そんな時は、静寂に身を任せ、あなたを待つの
隣に座って、一緒にいてくれるあなたを

あなたの存在で、私はどんな山も越えられる
あなたがいれば、嵐の海も歩いて行ける
あなたの肩に抱かれると、強くなれるの
あなたがいるから、私は自分を超えて行ける


常に私の憧れであり、お手本であり、光であった伝説的なロードレーサー、ジャパンカップで最後の走りを終えたファビアン.カンチェラーラ選手の引退に寄せて、感謝の気持ちを贈ります。



本当は恥を捨てて全部ぶちまけたいんだ


人間頭でっかちになると、すぐに大切な本質を見失ってしまいます。
カッコつけてばかりいると、大事な気持ちすら見失ってしまいます。
そう、皆様お察しの通り私のことです。笑

「ごめんなさい」の一言を
「あなたがいるだけで私はそれでいい」と
「それが私の幸せだ」と

シンプルな気持ち(子供のようなわがまま)を言えばいいだけのことなのに、
何を血迷ったか「あなたの幸せ」なんて的外れにカッコつけた大馬鹿者に、怒りの鉄槌を。

2016年10月21日金曜日

Waiting For Love (Avicii)

やっと繋がりました、全てが。


この曲がリクエストを頂いてから半年以上も下書きで燻っていたのは、MVと歌詞とメロディーが一見矛盾して見えてしまい、繋がらなかったからです。
今、自分が同じ立場に置かれてやっと理解することができました。

主人公の老夫婦は、自分の世界に閉じこもり腐っていくだけの夫とその妻。
ある日妻は愛想をつかしたのか、夫を一人残して出て行ってしまいます。
絶望にくれる夫はやがて、自分の力で妻を探す旅に出ます。
波乱万丈な道中で出会うたくさんの人々と、彼に起こる様々な変化。
彼の旅路は、どんなクライマックスを迎えるのでしょうか。

うずくまっていることが"waiting"じゃない、
委ねることだけが待つことじゃないのだと、
やっと気づいた覚悟とともに全身全霊を込めてお送りします。
ご覧あれ。




(verse1)
Where there's a will, there's a way, kind of beautiful
And every night has its day, so magical
And if there's love in this life, there's no obstakle
That can't be defeated

「意志あるところに道が開ける」いい言葉だろ?
明けない夜なんてない、不思議なもんだよな
愛する気持ちがある限り
超えられない壁なんてないんだ

For every tyrant a tear for the vulnerable
In every lost soul the bones of a miracle
For every dreamer a dream we're unstoppable
With something to believing

どんな独裁者にも、哀れみの涙は降り注ぐ
どんな心無い人間にも、そんな彼らのためにこそ奇跡の種はある
どんな夢追い人にも、そんな彼らが進み続けるために「信念」がある


(chorus)
Monday left me broken
Tuesday I was through with hoping
Wednesday my empty arms are open
Thursday waiting for love, waiting for love
Thank the stars it's Friday
I'm burning like a fire gone wild on Saturday
Guess I won't be coming to church on Sunday
I'll be waiting for love, waiting for love
To come around

最初は打ちひしがれてさ(月曜日)
次の日には望みも消え失せて(火曜日)
空っぽの両手を広げてみたら(水曜日)
やっぱり愛を、君を探していたんだ(木曜日)
あの星のように、君がいたから気づけたんだ(金曜日)
今は解き放たれた炎のように燃えているよ(土曜日)
もう教会にお祈りに行く必要なんてない(日曜日)
自分の道が見つかったんだ


(verse2)
We are one of a kind irreplaceable
How did I get so blind and cynical
If there's love in this life, we're unstoppable
No, we can't be defeated

僕らはそれぞれが、かけがえのない存在なんだ
いつからか見失って、不貞腐れていたけれど
人生でかけがえのないものを見つけたらもう迷うもんか
誰にも何にも、挫くことはできないさ


(chorus)x2
Monday left me broken
Tuesday I was through with hoping
Wednesday my empty arms are open
Thursday waiting for love, waiting for love
Thank the stars it's Friday
I'm burning like a fire gone wild on Saturday
Guess I won't be coming to church on Sunday
I'll be waiting for love, waiting for love
To come around

最初は打ちひしがれてさ(月曜日)
次の日には望みも消え失せて(火曜日)
空っぽの両手を広げてみたら(水曜日)
やっぱり愛を、君を探していたんだ(木曜日)
あの星のように、君がいたから気づけたんだ(金曜日)
今は解き放たれた炎のように燃えているよ(土曜日)
もう教会にお祈りに行く必要なんてない(日曜日)
自分の道が見つかったんだ



お気づきでしょうか?

彼の旅路の最終地点は、結局自分の家だったんです。
彼女は、彼が輝きを取り戻して帰ってくるのを待っていた、最初からどこにも行ってなどいなかったのです。
男とは弱く脆いものですね…。
しかし彼は、帰ってこれた。変わってこれた。
不安に押し潰されそうになりながら旅立ち、殻の外の世界を知り、その厳しさに直面し、一番大切なもの(妻)を思い出し、強くなってまた走り出し、たくさんの人に出会って、誘惑に目もくれず、帰ってきたのです。

もしも彼が途中で道を間違えていたら、
このエンディングにはなりません。
それに、一番に感謝しなければならないのは彼の妻にです。
こんな情けない男は捨てられても文句は言えないはず。
度々MVの中に若き二人の写真が出てきますが、彼女の心が離れなかったのは、二人の間に何をもっても消せない時間と「確かな愛」があったからでしょうね。

ここまで考えると、やっと"waiting"を動的に捉える歌詞の意味も、前に進んで行くようなメロディの意味も、一見単調なMVの意味も繋がります。
また、非常に動的なアニメ版リリックビデオも違和感なく入ってきますね。

*涙もろい方はハンカチ必須です*



さて、問題は自分自身。
そろそろ7日目、出発の時間です。
幸いなことにゴールだけは見えています。
行ってきます!

2016年10月1日土曜日

All About Lovin' You (Bon Jovi)

歴代最強の破壊力かもしれません。笑

 思いつめた表情でビルの屋上に立つ男性と、下から見守る一人の女性。
 彼らの物語はどんなクライマックスを迎えるのでしょうか。
 私の従姉妹であり、幼馴染であり、良き友であった一人の女性のご結婚に、とびっきりの祝福のメッセージを込めて。
 (個人的な節目もちょうど重なりました。大切な人に感謝の気持ちを込めて。
 この一曲を、贈ります。




(verse1)
Looking at the pages of my life
Faded memories of me and you
Mistakes you know I've made a few
I took some shots and fell from time to time
Baby, you were there to pull me through
We've been around the block a time or two


僕の人生のページをめくってみたら
ほら、古びた君との思い出さ
「やっちまったこと」も幾つかあるね
何度かアタックしてみたけど、その度に失敗だったっけ
でも君はいつもそこにいて、僕を引っ張ってくれた
そうやって、僕ら一緒に過ごしてきたね

I'm gonna lay it on the line
Ask me how we've come this far
The answer is written in my face


はっきり言うよ
僕らがここまでたどり着けた理由は
僕の瞳の中に写っている(君だよ)


(chorus)
Every time I look at you
Baby, I see something new
That takes me higher than before
And makes me want you more
I don't wanna sleep tonight
Dream's just a waste of time
When I look at what my life's been comin' to
I all about lovin' you


君と会える度に
新しい世界が広がって
僕をもっと素敵なところに導いてくれる
もっと君といたいと思うんだ
今夜は眠りたくないよ
君を想うと、夢すら見ている場合じゃない
今まで僕の歩んできた道を振り返れば
それは君を愛する事だったから


(verse2)
I've lived, I've loved, I've lost
I've paid some dues, Baby
We've been to hell and back again
Through it all you're always my best friend
For all the words I didn't say and all the things I didn't do
Tonight I'm gonna find a way


生きてきた道で、愛し、失い、
ツケを払ってきた
どん底も経験して、また戻って来た
どんな時も、君は一番の友だった
今まで君に言えなかったことや出来なかったこと
その全てを今夜実らせるんだ


(chorus)
Every time I look at you
Baby, I see something new
That takes me higher than before
And makes me want you more
I don't wanna sleep tonight
Dream's just a waste of time
When I look at what my life's been comin' to
I all about lovin' you


君と会える度に
新しい世界が広がって
僕をもっと素敵なところに導いてくれる
もっと君といたいと思うんだ
今夜は眠りたくないよ
君を想うと、夢すら見ている場合じゃない
今まで僕の歩んできた道を振り返れば
それは君を愛する事だったから


(bridge)
You can take this world away
You're everything I am
Just read the lines upon my face
I'm all about lovin' you


この世界の全部を君にあげる
君は僕の全てだから
僕の顔を見てよ、なんて書いてある?
ただ君を、愛してる


(chorus)
Every time I look at you
Baby, I see something new
That takes me higher than before
And makes me want you more
I don't wanna sleep tonight
Dream's just a waste of time
When I look at what my life's been comin' to
I all about lovin' you


君と会える度に
新しい世界が広がって
僕をもっと素敵なところに導いてくれる
もっと君といたいと思うんだ
今夜は眠りたくないよ
君を想うと、夢すら見ている場合じゃない
今まで僕の歩んできた道を振り返れば
それは君を愛する事だったから



ね、破壊力のあるMVだったでしょう?笑

 パラシュートが開き「marry me」のメッセージが現れた瞬間は鳥肌モノでした。
 誰かを愛し、その想いを伝えるということは、本当に覚悟の要ることです。
 「清水の舞台」なんてものの比じゃありません。(「清水の舞台から飛び降りるような」をアメリカナイズすると、「エンパイアステートから飛び降りるような」あたりに着地するんでしょうか?笑)

 チキンな私は「石橋を叩いて渡る」どころか「石橋をバズーカで撃った後に隣の鉄橋をジェット機で渡る」タイプですので、「プロポーズをする」なんていうシチュエーションは、考えただけでちびってしまいます。笑
 今日この日、たくさんの壁を共に乗り越え、共に想いを実らせて、新たなスタートに立つお二人に、心からの尊敬と祝福を送らせていただきたいと思います。