2016年12月30日金曜日

These Days (Bon Jovi)

今年の〆はBon Joviの(私的に)最高傑作で!


 年の瀬になると誰もが1年を振り返るものですが、こういう時、私の場合大抵悪いことばかりを思い出して「一人反省会」になっていきます。笑
 それでなくても、一年が終わる、区切りをつけるということに対して、何かしらノスタルジックな感情に浸るということは少なからず誰にでもあることではないでしょうか?

 この曲も、一見暗くネガティブな印象を受けるリリックが続きますが、その全ては最後のサビを叫ぶためだけにあると思っています。
 美しいメロディーに婉曲的な表現で組み立てられた歌詞は、自分が1年間でしでかした数々の失敗や挫折、先の見えない不安、様々な情緒を掻き立てますが、最後の彼の叫びは、弱音を出し切った心に火をつけてくれる。そんな「魂の一曲」です。




(verse1)
I was walking around, just a face in the crowd
Trying to keep myself out of the rain
Saw a vagabond king wear a Styrofoam crown
Wondered if I might end up the same
There's a man out on the corner
Singing old songs about change
Everybody got their cross to bare, these days

人波に埋もれて彷徨っていたんだ
面倒なことからもずっと逃げてきた
発泡スチロールの王冠を冠ったゴロツキをみて
自分の行き着く先も同じなのかななんて思ったよ
街角では男が古い歌を歌っていて
「変わること」とは何かを説いている
今時さ、誰だって苦難を背負って生きているんだよな

She came looking for some shelter with a suitcase full of dreams
To a motel room on the boulevard
Guess she's trying to be James=Dean
She's seen all the disciples and all the "wannabes"
No one wants to be themselves these days
Still there's nothing to hold on to but these days

夢いっぱいのトランクを抱えた少女が
居場所を探して大通りのモーテルにやってきた
目標はジェームズ・ディーンってところか
挫折していった同志を散々見てきたのに
誰一人「自分らしさ」と向き合おうとしない
かといってこんな日々以外にすがりつける何かもない


(chorus)
These days, the stars seem out of reach
These days, there ain't a ladder on these streets
These days, are fast, nothing lasts in this graceless age
There ain't nobody left but us these days

最近じゃ
憧れは随分と遠くなってしまった
這い上がるチャンスも転がっちゃいない
この目紛しく回る無節操な時代に永遠なんてない
こんな日々に
俺たちだけが取り残されてしまったんだよ


(verse2)
Jimmy=Shoes* busted both his legs, trying to learn to fly
From a second story window, he just jumped and closed his eyes
His momma said he was crazy, he said, momma, I've got to try
Don't you know that all my heroes died
And I guess I'd rather die than fade away

ジミー*は子供の頃両足を折ったことがある
空を飛ぼうと目を閉じて2階の窓から飛び降りたらしい
そんな彼を見て「馬鹿げている」と言った母親に
彼は「やってみなきゃわからないだろう」と言ったんだ
俺のヒーローたちもみんなそうやって死んで行った
俺だって、フェードアウトするくらいなら死んだ方がマシさ


(chorus)
These days, the stars seem out of reach
But these days, there ain't a ladder on these streets
These days are fast, nothing lasts in this graceless age
Even innocence has caught the midnight train
And there ain't nobody left but us these days

最近じゃ
憧れは随分と遠くなってしまった
這い上がるチャンスも転がっちゃいない
この目紛しい無節操な時代に永遠なんてない
純情すら夜汽車に乗って何処かへ行ってしまった
こんな日々に
俺たちだけが取り残されてしまったんだよ


(bridge)
I know Rome's still burning
Though the times have changed
This world keeps turning round and round and round and round,
These days

栄光の陽はまだ燃えているぜ
時代は変わってしまったけれど
この世界は変わらずずっとずっとずっと
今日も回り続けるんだ


(chorus)
These days, the stars seem out of reach
But these days, there ain't a ladder on these streets
These days are fast, nothing lasts in this graceless age
Even innocence has caught the midnight train
And there ain't nobody left but us these days

最近じゃ
憧れは随分と遠くなってしまった
這い上がるチャンスも転がっちゃいない
この目紛しい無節操な時代に永遠なんてない
純情すら夜汽車に乗って何処かへ行ってしまった
こんな日々に
俺たちだけが取り残されてしまったんだよ

These days, the stars seem out of reach
These days, there ain't a ladder on these streets
These days, are fast, nothing lasts
There ain't no time to waste
There ain't nobody left to take the blame
There ain't nobody left but us these days

憧れは随分と遠くなってしまった
這い上がるチャンスも転がっちゃいない
目紛しく回る日々には何も残らない
無駄にできる時間なんてないんだ
誰かのせいにできる逃げ場も言い訳もない
俺たち自身で闘っていくしかないんだ


*Jimmy=Shoes:偉大な音楽プロデューサー"Jimmy=Iovine"のニックネーム



今年もありがとうございました。

 今年はいい意味で、仕事にプライベートに変化の多かった1年間でした。
 その最たるものとして、ひねくれたアンチリア充な解釈しかできなかった私に大切な恋人ができて、なんだかちょっと前向きな解釈・訳ができるようになってきちゃったりなんかもしちゃって。笑

 一方このブログの更新は…
 月1にも満たないじゃねぇかよ!と猛反省しております。泣

 それでも幸せこの上ないことに、応援のメッセージやリクエストをたくさんいただき、多くの皆様に支えられ、こんなブログですが、地味に続けることができています。
 来年もマイペースに気の赴くまま、たくさんの曲と向き合って、素敵な「洋楽ひとり旅」を皆様にお付き合いいただければ幸いです。
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは皆様、素敵な年越しをお過ごしくださいませ。

2016年12月28日水曜日

I Just Call To Say I Love You (Stevie Wonder)

師走に一欠片の休息を


 ご無沙汰しています。
 開き直って「時間のあるときにぼちぼち書けばいいや」なんて思っていたら、2016年が終わろうとしていました。笑
 こういう古い曲を聴いていると、たまにはゆったりと、シンプルで直球で純粋な気持ちで過ごす時間も必要かな、なんて思ったりもします。

 今年の最後にとっておきの一曲をご紹介する前に、久々の投稿でリハビリを兼ねて、どうにも煮え切らない親愛なるチキン野郎へ「ごちゃごちゃ言ってねぇで男になれよ!」ということで、この一曲を。笑




(verse1)
No New Year's Day to celebrate
No chocolate covered candy hearts to give away
No first spring
No song to sing
In fact here's just another ordinary day

お正月のお祝いも
バレンタインデーも
春の芽生える3月も
聴かせる歌も用意してないし
本当はなんてことない、ありふれた1日なんだ

No April rain
No flowers bloom
No wedding Saturday within the month of June
But what it is, is something true
Made up of these three words that I must say to you

桜を散らしてしまう雨も
花でいっぱいの5月も
週末に見かけた素敵なジューンブライドも
本当はね、そんなことどうだっていいんだ
本当の要件は、単語3つで済むんだよ


(chorus)
I just call to say I love you
I just call to say how much I care
I just call to say I love you
And I meant from the bottom my heart

電話をしたのは
"I love you."って言いたかっただけなんだ
きっかけなんてどうでもよくて
心の底から溢れるこの想いを、伝えたかっただけさ


(verse2)
No summer's high
No warm July
No harvest moon to light one tender August night
No autumn breeze
No falling leaves
Not even time for birds to fly to southern skies

夏の高揚感も
ぽかぽか陽気の7月も
8月の中秋の名月も
秋の冷たい風も
落ちてゆく葉っぱたちも
渡り鳥の旅立ちも

No Libra sun
No Halloween
No giving thanks to all the Christmas joy you bring
But what it is, though old so new
To fill your heart like no three words could ever do

天秤座がツいてる9月も
ハロウィンの「Trick or treat」も
クリスマスのお祝いも
本当はね、そんなことどうだっていいんだ
君の心に、この3つの単語を届けたい

(chorus)x2
I just call to say I love you
I just call to say how much I care
I just call to say I love you
And I meant from the bottom my heart

電話をしたのは
"I love you."って言いたかっただけなんだ
きっかけなんてどうでもよくて
心の底から溢れるこの想いを、伝えたかっただけさ


男=単純と書いてバカと読む。笑


 気になる子がいて、なんとかしてお近づきになりたいなぁと思って、とりあえず何か理由・用事をつけて連絡する。ついでに思い出したかのように食事やデートなんかに誘ってみたり。
 自分にも思い当たる節があるだけに、ちょっと恥ずかしくなってしまします。笑

 この一曲は、そんなチキンな我々男性陣の本心、一番伝えたくて伝えられないところを代弁してくれています。
 でもこの曲を聴いて気分を悪くする人ってなかなかいませんよね?
 つまり、そんなバレバレの回りくどいことなんてしてせず、気持ちは素直に伝えた方がいいのではないか、無駄なカッコつけは、むしろかっこ悪いのではないかという答えにたどり着いてしまうわけです。

 しかし頭ではわかっていても実際にはできないのが我々チキン男、
 ああ悲しきかな、これが男の生きる道…泣