2015年3月28日土曜日

Wake Me Up (Avicii)

果報は寝て待て?

 例えば一生懸命積み重ねてきたものが崩れてしまったとき、「もういいや」となってしまうことがありますよね。そんな時にはふて寝をするもよし、戦いから逃げるもよし。
 けれどこのMVを観ると、歌詞では「全部終わったら起こしてくれ」と投げやりに歌い上げる反面、自分の居場所を探して進み出す強い信念や希望が伝わってきます。
 この難解なMVを紐解くヒントは「三つ編みの少女」かもしれません。(解説は最後に)
*今回は初めてきちんとした「解説」をします。乞うご期待!




(verse1)
Feeling my way through the darkness
Guided by a beating heart
I can't tell where the journey will end
But I know where to start

They tell me I'm too young to understand
They say I'm caught up in a dream
Well life will pass me by if I don't open up my eyes
Well that's fine by me

(chorus)×2
So wake me up when it's all over
When I'm wiser and I'm older
All this time I was finding myself
And I didn't know I was lost

(verse2)
I tried carrying the weight of the world
But I only have two hands
Hope I get the chance to travel the world
But I don't have any plans

Wish that I could stay forever this young
Not afraid to close my eyes
Life's a game made for everyone
And love is the prize


(chorus)×2
So wake me up when it's all over
When I'm wiser and I'm older
All this time I was finding myself
And I didn't know I was lost

(outro)
Didn't know I was lost
I didn't know I was lost
I didn't know I was lost
I didn't know



(verse1)
暗闇の中に自分の道がある
この心臓の鼓動だけが頼りだ
この旅がどこで終わるのかはわからないが
出発点は知っている

何も知らない子供のくせにと言われる
夢を追うにはもう遅すぎるとも
目を瞑っているうちに人生は僕を置いていってしまう
ふん、上等じゃないか

 (chorus)×2
だから全部終わったら起こしてくれよ
僕が賢く大人になった時に
今までずっと自分を探してきた
迷子だったなんて思いもしなかった

(verse2)
世界の全てを背負おうとしていたけど
僕に手はふたつしかなくて
世界中を旅してみたいけど
僕には何一つプランなんてないんだ

このままずっと未熟でいたい
目を閉じることなんて怖くない
さあ、世界を巻き込んだこのゲームで
愛を勝ち取るんだ

 (chorus)×2
だから全部終わったら起こしてくれよ
僕が賢く大人になったときに
今までずっと自分を探してきた

迷子だったなんて思いもしなかった

(outro)
迷子だったなんて思いもしなかった



印象的なMVの解釈 〜本当の主人公は誰か〜


 お気付きかと思いますが、この曲、英文の訳と考えるにはかなりぶっ飛んだ訳し方をしています。ヴィデオの内容とも正反対の意に捕らえられます。
 しかしこれは僕なりに理由があって、ヴィデオに登場する三つ編みの少女があまりにも印象的で、この曲は彼女の心境を歌っているように思えてならなかったからです。
 特に「caught up in a dream」は友人に相談してやっと辿り着いた訳なのですが、「夢に追いつかれた(直訳)」を「もう歳をとって夢を追うには遅すぎる」としています。

 これ、通りで姉妹を見つめている三つ編みの少女がまさしくこの心境なのではないでしょうか。
 彼女は、姉妹を蔑む側(マジョリティー)にいて、そのことに一種の安心感というか、これが正しい道だと自分に言い聞かせているのでしょう。
 そう考えると、歌詞に出てくる「今更夢を追うなんて無謀だ」とか「何も知らない子供のくせに」といった気持ちも汲むことができます。
 しかし姉妹は自分たちの居場所を見つけ、彼女は「本当に迷子だったのは自分の方だった」「私もそっちに行きたい」という本心に気づくわけです。
 だからこそ「自分も周りの大人みたいになるまで、楽しいことが全部終わるまで寝かせてくれよ」となるんですね。

 このように、最初と最後に出てくるこの印象的な少女こそが、この詩の主人公なのではないでしょうか。
 多くの翻訳サイトがありますが、こんな解釈をしている方はいらっしゃいませんでしたので自信はありませんが、

これが僕の洋楽の世界の歩き方です。

次回からいよいよリクエスト曲を扱います。




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