2015年7月26日日曜日

She (Elvis Costello)

映画「ノッテングヒルの恋人」の名曲

 1999年作のアメリカ映画、有名女優としがない本屋の恋を綴った珠玉のラブストーリーから珠玉のバラードです。この曲を味わうに欠かせない映画のあらすじはこちらのサイトによくまとめられています(ネタバレ注意)。
 プライドや過去の過ちが邪魔をして、裸の心に素直になれないのは誰でも同じでしょう。お互いに綺麗なところだけじゃないことは当たり前です。
 出会い方や恋への落ち方、歯車が噛み合わず離れていく距離…。ついつい自分の恋と重なってしまう部分も多く、個人的にはとても思い入れのある映画・曲です。
 意地になってどうすればいいかわからないsantoさん、上手いことなんて言う必要ないですよ。素直に謝って、伝えたかった気持ちだけ飾らず気取らず伝えてみましょうよ。きっと相手も素直な心で聴いてくれます。

 大切な恋人と喧嘩をしてしまったら、ふたりで肩を並べ、一緒にこの映画を見て、過去も柵もプライドも取っ払って、原点にある「出会った時の気持ち」「裸の心」をさらけ出してみては如何でしょう?
(あれ、いつの間にか映画を紹介しているじゃないか…。笑)



She maybe the face I can't forget
The trace of pleasure or regret
Maybe my treasure or the price I have to pay


She maybe the song that summer sings
Maybe the chill that autumn brings
Maybe a hundred different things
Within the measure of a day


She maybe the beauty or beast
Maybe the phantom or the feat
May turn each day into a heaven or a hell


She maybe the mirror of my dreams
The smile reflected in a steam

She may not be what she may seem inside her shell

She who always seems so happy in her proud
Whose eyes can be so private and so proud
No one's allowed to see them when they cry

She may be the love that cannot hope to last
May come to me from shadows of the past

That I rememmber till the day I die

She maybe the reason I survive
The why and wherefore I'm alive

The one I'll care for through the rough in many years
Me I'll take her laughter and her tears
And make them all my souvenirs
For where she goes I've got to be
The meaning of my life is…


SHE…


彼女の表情を、僕は忘れられないだろう
その追憶は

喜びであると同時に後悔であり
宝物であると同時に償いでもある


彼女は夏の歌のように情熱的で

時には秋の風のように冷ややかで
たった1日一緒にいるだけで

100の姿を魅せる人なんだ

彼女の中には美女と野獣が住んでいて
幻のように儚く、暁光のように眩しく
今日という日を天国にも地獄にも変えてしまう


彼女は僕の夢を映す鑑
けれど水面に映ったその微笑みにも
殻に包まれた心の中は決して映らない


栄光に包まれた彼女はいつも幸せそうに見える
気高く孤高の眼光を宿し
決して誰にも涙を見せない

この愛に永遠など望んではいけないのかもしれない
死ぬまで忘れられないような過去の影が
僕につきまとってくるんだ

でも彼女がいるから生きていけるんだ
彼女は僕の生きる理由なんだ

険しい雨の年月も、僕が支えていこう
笑顔も涙も、僕が受け止めよう
その全てが僕らの思い出になるんだ
どこにいようと僕が側にいよう
彼女こそが僕の生きる意味なんだ



女心と秋の空?

 そんなことは常識でしょう。「100」の姿をもち、1日が天国にも地獄にも変わるからこそ、その天国は何にも変えられない幸せなのです。誰もが「心の殻」を持ち、その殻の中を見せられる相手に自分が望み、そして選ばれたなら、この歌の主人公のように、例えば気分屋の女性に振り回されて予定が狂ったって、それを全て受け入れるということが大事なんですよね。「愛」の前では「潔癖性」や「完璧主義」なんて無力なんでしょう。
 男性論・女性論を持ち出すつもりは毛頭ありませんが(毛根はあります、ふさふさですw)、愛ってそういうものかもしれません。

 説教臭いことを言っておきながら、いい加減一番強く大きくならないといけないのは僕自身なんですけどね…。笑

2015年7月25日土曜日

To Love You More (Celine Dion)

世界の歌姫と葉加瀬太郎の伝説的コラボ

 長らく更新できず、お待たせしてしまってごめんなさい!汗
 セリーヌ・ディオンといえば映画「タイタニック」の「My Heart Will Go On」かドラマ「恋人よ」の「To Love You More」が馴染み深いですが、個人的に一番好きなのは日本発の後者です。
 オフィシャルヴァイオリン奏者が、我が敬愛する葉加瀬太郎さんである点も要チェックですね。オフィシャルオーディオVer.ももちろん素晴らしいのですが、今回皆さんに聴いていただきたいのが2008年のメンフィスでのライブVer.です。
 やはり世界の歌姫、生でここまでの歌が歌える人は彼女の他に知りません。(単に僕の見識が狭いだけなので、いらっしゃったら是非教えてください!)

 悲嘆にくれる女性が力強く歌い上げる決意の言葉は、歌詞に無頓着に聞いても不思議と元気と勇気をくれる曲です。
 人生と恋とたくさんの悩みを抱えて、数え切れない葛藤や向かい風の中で闘っているくるねこさんに、この歌を贈りましょう。


*トークを飛ばして歌だけ聴きたい方は1:30~に飛ばしてください


*Official Audio Ver.


(verse1)
Take me back into the arms I love
Need me like you did before
Touch me once again
And remember when
There was no one that you wanted more

Don't go, you know you will break my heart
She won't love you like I will
I'm the one who'll stay
When she walks away
And you know I'll be standing here still

(chorus)
I'll be waiting for you
Here inside my heart
I'm the one who wants to love you more
You will see I can give you
Everything you need
Let me be the one to love you more

(verse2)
See me as if you never knew
Hold me so you can't let go
Just believe in me
I will make you see
All the things that your heart needs to know

(chorus)
I'll be waiting for you
Here inside my heart
I'm the one who wants to love you more
You will see I can give you
Everything you need
Let me be the one to love you more

(bridge)
And some way all the love that we had can be saved
Whatever it takes we'll find a way

Believe me
I will make you see
All the things that your heart needs to know

(chorus)
I'll be waiting for you
Here inside my heart
I'm the one who wants to love you more
Can't you see I can give you
Everything you need
Let me be the one to love you more

(verse1)
お願い、もう一度愛するその腕で抱きしめて
前みたいに私を必要としてほしいの
もう一度、その手で私に触れて
そして思い出して
私以上に欲した人なんていなかったあの時の気持ちを

行かないで、私の心を引き裂いて、貴方は行くの?
彼女は私のように貴方を愛さないでしょう
でも、彼女がどこかへ行ってしまっても
私は貴方のそばに居続けるわ
知っているでしょう、私はずっとここで待っているもの

(chorus)
あなたをずっと待っているから
この心の中でずっと
世界で一番あなたを愛してみせる
あなたが求めるもの全て
私があなたに与えてみせる
だから側にいてあなたをもっと愛させて

(verse2)
初めて出逢った時のように、私を見て
抱きしめて、そうすればもう離せなくなるでしょう
お願い、私を信じて欲しいの
あなたの心が知りたい全ての愛を
私があなたに示してみせるから

(chorus)
あなたをずっと待っているから
この心の中でずっと
世界で一番あなたを愛してみせる
あなたが求めるもの全て
私があなたに与えてみせる
だから側にいてあなたをもっと愛させて

(bridge)
私たちが育んできた全ての愛は、必ず取り戻せるわ
何に換えても、道は必ず開けるわ

だからお願い、私を信じて欲しいの
あなたの心が知りたい全ての愛を
私があなたに示してみせるから

(chorus)
あなたをずっと待っているから
この心の中でずっと
世界で一番あなたを愛してみせる
わかるでしょう、あなたが求めるもの全て
私があなたに与えてみせる
だから側にいてあなたをもっと愛させて



*心の鎧を取っ払って、ナイフを握りしめていた手を離し、お互いに手を取り合えば、きっと道は開けるよ!*

リクエストについて

 このブログでは、「◯◯(アーティスト)のXX(曲名)」という形でなくとも、様々な形でのリクエストを受け付けています。
◯◯(アーティスト)のオススメの一曲を!
「こんなことがあって、こんな気分なんだけれど、ピッタリの一曲を…」
などなど、お気軽にお申し付けください。

 中の人が凡人なのであまり期待されても大したものは出てきませんが、僕も勉強できますし、また、腐っても教育者の端くれでありたいという願いもあり、精一杯こたえさせていただきたいと思っています。

 また、まだまだ駆け出しの社会人なので、時間の都合と、中途半端な記事は出したくないという思いもあり、リクエストを頂いてから記事にできるまでに時間がかかってしまうこともありますが、生暖かい目で見守っていただけると幸いです。

2015年7月11日土曜日

Have You Never Been Mellow (Olivia Newton-John)

人生ゆっくり歩こうよ

 すみません、「ちょっと立ち止まって」スケジュール変更です。笑

 「そよ風の誘惑」という邦題を聞いた時「?」となりましたが、これほど有名な曲がすぐに出てこなかった自分が恥ずかしい限りです。
 彼女の生地はケンブリッジ(英)で、ロンドン留学中に「ブループラーク」(歴史的人物に所縁があったり、文化的に価値のある建物に付けられる青い標識。ロンドンを散歩するなら要チェック!)巡りの散歩をしていた時、散歩中に出会ったおばさんにOlivia Newton-Johnについて熱く語られたのもケンブリッジでした。笑

 日本では食に対する文化的すれ違いなどで彼女に対する好き嫌いは分かれますが、個人的には「I Honestly Love You」「Take Me Home Country Road」「Let Me Be There」そしてこの曲など、しっとりとした曲はピカイチだと思います。
 勿論アップテンポな曲にも素敵なものは多いですが、やっぱり心にグッと染み込んでくるこの曲が僕のMy Songです。

今回のヴィデオは、「この曲をかけてこんな景色を見ながらドライブをしたい!」という個人的な思い入れを込めて選びました。

(verse1)
There was a time when I was in a hurry as you are 
I was like you 
There was a day when I just had to tell my point of view 
I was like you 


(pre-chorus)
Now I don't mean to make you frown 
No, I just want you to slow down 

(chorus)
Have you never been mellow? 
Have you never tried to find a comfort from inside you? 
Have you never been happy just to hear your song? 
Have you never let someone else be strong? 

(verse2)
Running around as you do with your head up in the clouds 
I was like you 
Never had time to lay back, kick your shoes off, close your eyes 
I was like you 


(pre-chorus)
Now you're not hard to understand 
You need someone to take your hand 

(chorus)
Have you never been mellow? 
Have you never tried to find a comfort from inside you? 
Have you never been happy just to hear your song? 
Have you never let someone else be strong?


(verse1)
今のあなたみたいに人生を生き急いでいた、そんな時もあった 
昔は私もあなたと同じだったの
自分の意見ばかり言っていた、そんな日もあった
昔は私もあなたと同じだったの


(pre-chorus)
決して説教したいんじゃない
ちょっと立ち止まってほしいだけなの 

(chorus)
和やかな気持ちになったことがあるでしょう? 

心の中から安らぎを求めたことも 
思い出して、好きな歌を聴いて幸せな気持ちになったことも
忘れないで、あなたに力づけられている人がいることも

(verse2)
空想にふけりながら走り回っていた 
昔の私も今のあなたと同じだったわ
ゆったり寝転ぶことも、心の鎧を脱ぐことも

リラックスして目を閉じる時間もないよね、昔の私もそうだった 


(pre-chorus)
いまならあなたにもわかるはずよ 
その手を取って一緒に歩いてくれる人が必要だって

(chorus)
和やかな気持ちになったことがあるでしょう? 
心の中から安らぎを求めたことも 
思い出して、好きな歌を聴いて幸せな気持ちになったことも
忘れないで、あなたに力づけられている人がいることも




「そよ風の誘惑」という邦題と「意訳」

 この邦題、相当罪深いと思いませんか?
 ぱっと見「ちょっと立ち止まって、肩の力を抜いて」というメッセージのイメージが先走ってしまい「そよ風の誘惑」というイメージとはなかなか結びつきません。
 文法的に直訳してしまうと、単調で説教っぽく強い言葉になってしまいがちですので、文脈と表現の微妙なニュアンスをうまく意訳していかないとこの曲を味わうことはできません。
 この曲で注目すべき点は、一つ一つの投げかけられた言葉ではなく、それらの投げかけで紡がれる物語・コンテクストにあると思っています。(そういった視点で訳しているので、特にサビの部分は少々乱暴とも言える意訳をしました。)
 わかりやすく言えば、字面には現れない深層部分にある「それは素敵なことなのよ」「一緒に素敵な時間を過ごしましょう」という部分に気付けるかどうかです。気付いてしまえば、これほどぴったりな邦題は他にないと感動します。
 ほら、字面とのにらめっこから一歩下がってみて、ワード・センテンスから離れて、ふと彼女の「お話」にフォーカスしてみると、同じ言葉・同じ訳文でも感じ方が全然違ってきませんか?

「言葉を操る」ということ

 意訳意訳と言いますが、結局のところ、言葉はどうしても心を越えられないんです。ツールに過ぎませんから。だからこそ洋楽と向き合うのも、日本語で目の前の人と向き合うのも同じで、言葉を使った「心と心の会話」であるべきだと思います。
 普段は偉そうにやれ二項対立だ主題だと教壇で嘯いている僕ですが、現代文の読解だってきっと本質は同じですよ。

 すみません、一人で勝手に暑苦しいですね…。
 僕自身がこの力に一番乏しくて、救いきれなかった気持ちやこぼしてしまった思い、そして傷つけてしまった人がいて、自分に一番欲しいものだからこそ、なんというかポエマーっぽくなってしまいました…。
 今回は大目にみてください。笑
 日本語と英語、文化と文化、気持ちと気持ちの橋渡しが一端にできるまで、まだまだ先は長そうですが、一層精進してまいります!

 次回からもガンガンリクエスト曲を扱っていきますので、変わらぬご贔屓の程よろしく御願いいたします!

2015年7月6日月曜日

You Belong With Me (Taylor Swift)

胸がキュンキュンします。笑

 このヴィデオを初めて見たとき、思わず枕に顔を押し付けて「ぬおぉぉお!」と叫びたくなりました。叫んでないですけど。
 しかし冗談抜きで、完成度の高いショートドラマを観ているような気分です。
 スクールカーストへのスポットライトの当て方など、「グリー」を連想させるものがありますね。
 しかしよくよく歌詞に注意してみると、これがまた過激で「計算し尽くされた女」というか、彼女の怖さの片鱗がにじみ出ています。(詳細は最後に…)
(アンチTaylorではありませんが、彼女の男性遍歴を見るに、やはりどうしても「怖い女」というイメージが拭えません。笑)




(verse1)
You're on the phone with your girlfriend ‒ she's upset,
She's going off about something that you said
'Cause she doesn't get your humor like I do.

I'm in the room ‒ it's a typical Tuesday night.
I'm listening to the kind of music she doesn't like.
And she'll never know your story like I do.

(pre-chorus)
But she wears short skirts
I wear t-shirts
She's cheer captain
And I'm on the bleachers
Dreaming about the day when you wake up and find
That what you're looking for has been here the whole time.

(chorus)
If you could see
That I'm the one
Who understands you.
Been here all along.
So, why can't you see ‒
You belong with me,
You belong with me?

(verse2)
Walking the streets with you in your worn out jeans
I can't help thinking this is how it ought to be.
Laughing on a park bench thinking to myself,
"Hey, isn't this easy?"

And you've got a smile
That can light up this whole town.
I haven't seen it in awhile
Since she brought you down.

You say you're fine ‒ I know you better than that.
Hey, what you doing with a girl like that?

(pre-chorus)
She wears high heels,
I wear sneakers.
She's cheer captain,
And I'm on the bleachers.
Dreaming about the day when you wake up and find
That what you're looking for has been here the whole time.

(chorus)
If you could see
That I'm the one
Who understands you,
Been here all along.
So, why can't you see ‒
You belong with me?

Standing by 

And waiting 
At your backdoor.
All this time how could you not know, baby ‒
You belong with me,
You belong with me?

(bridge)
Oh, I remember you were driving to my house
In the middle of the night.
I'm the one who makes you laugh
When you know you're 'bout to cry.
I know your favorite songs,
And you tell me about your dreams.
Think I know where you belong,
Think I know it's with me.

(chorus)
Can't you see
That I'm the one
Who understands you?
Been here all along.
So, why can't you see ‒
You belong with me?

Standing by 

And waiting 
At your backdoor.
All this time how could you not know, baby ‒
You belong with me,
You belong with me?

(outro)
You belong with me.

Have you ever thought just maybe
You belong with me?

You belong with me.



(verse1)
彼女と電話中のあなた、喧嘩中かしら
あなたの言葉に興味を失ったようね
彼女にあなたと同じユーモアのセンスを期待するからよ

(私は大好きだけれど)

彼女は聞かないような音楽を聴きながら
(でもあなたもこの音楽が好きよね)私は部屋でいつも通り平凡な火曜日を過ごしているの
彼女にはあなたのことが理解できないでしょうね

(私にはできるけれど)

(pre-chorus)
でも、ミニスカートの似合う彼女と違って
私なんかはいつもTシャツ
彼女はチアのキャプテンだけど
私は地味な蚊帳の外からあなたをみているの
探していたものはずっと前からここにあったって

あなたが気付いてくれる日を夢見ているわ
(chorus)
どうして気付いてくれないの
あなたと分かり合える運命の人は

ここにいるのよずっとここにいるのに
どうして気付いてくれないのあなたには私が必要よ
(verse2)
気取らないジーンズで一緒に散歩するの
これが自然だって、そう思わずにはいられないの
公園のベンチで笑いあうとさ、こんな風に思うの
"ねえ、とっても簡単でしょう?"

あなたの笑顔は

この街を照らすほどに輝いていたわ
でも彼女にあんなことをされてから

しばらくその笑顔も見られていないわ
あなたは大丈夫だっていうけれど

そんなことないって私にはわかるの
ねえ、あんな女とこれ以上どうしようっていうの?

(pre-chorus)
ハイヒールの似合う彼女に対して
私はスニーカーを履いた女よ
彼女はチアのキャプテンだけれど
私は地味な蚊帳の外からあなたをみているの

探していたものはずっと前からここにあったって
あなたが気付いてくれる日を夢見ているわ

(chorus)
どうして気付いてくれないの
あなたと分かり合える運命の人は

ここにいるのよずっとここにいるのに
どうして気付いてくれないのあなたには私が必要よ

側で待っているのに
あなたは別の方向ばかり向いている
こんなに近くにいるのに

どうして気付いてくれないのあなたの運命の人はこの私

(bridge)
ねえ覚えてる? 

真夜中ふたり車での帰り道
いまにも泣き出しそうなあなたを
わたしが励まし笑わせた

私はあなたの大好きな音楽を知っていて
あなたは私に夢を語ってくれた
あなたの本当の居場所がどこにあるか考えたことある?
きっと私がその「運命の人」よ


(chorus)
まだわからないの?
あなたと分かり合える運命の人は

ここにいるのよずっとここにいるのに
どうして気付いてくれないのあなたには私が必要よ

側で待っているのに
あなたは別の方向ばかり向いている
こんなに近くにいるのに

どうして気付いてくれないのあなたの運命の人はこの私

(outro)
やっとわかったかしら
あなたはわたしのものなんだから



「ステータス」と「自己満足」

 「こんなこと、相当な美人・イケメンじゃなきゃいえねぇよ」とか「こんな美人だったら最初からスクールカースト上位だわ」と言ったツッコミはとりあえず置いておいて、価値基準の話をしましょう。
 前回の「PriceTag」と共通してくる部分もありますが、自分の中で己が信じる一本の軸というか、芯がないと周りに流されがちになります。
 「みんながかっこいい(かわいい)って言ってる人と付き合いたい」「恋人はステータス」といった考え、そりゃ大きな声でいう人なんていませんが、誰もが心の奥底に大なり小なり抱えているものです。
 しかし自分にとって一番居心地のいい場所・ずっと一緒にいたいと思える人というのは、他人の評価で推し量ることはできません。「みてくれ」を気にしながら生きているうちは、このステージからステップアップすることはできないんでしょうね。
 そういう私も、煩悩に囚われた即物的な俗物です。笑

 余談ですが、主人公は「人の魅力はスクールカーストじゃないわ」という雰囲気をプンプンにおわせておいて、自分はちゃっかりトップカーストのモテモテイケメン君を手に入れちゃっている辺り、最初にも述べましたか、やはり計算高い女は恐ろしいですgkbr...