2015年5月24日日曜日

This Love (Maroon5)

【問】主人公の「変わらぬ気持ち」の内容を考察せよ

 Maroon5の二曲目です。前回紹介したSugarのような曲も好きですが、個人的には、彼らの持ち味が最も出てくるのがこの曲や「in your pocket」のようにシニカルでセンチメンタルな曲だと思います。
 僕がMaroon5を好きになるきっかけになった曲です。誰もが少なからず共感できる部分のある一曲ではないでしょうか。
 「結局この主人公の気持ちはどっちなの?」という問いに迫るのが国語科としてのプライドです。最後に考察をしますが、まずは曲を味わって、感性との共鳴を味わってみましょう。




(verse1)
I was so high I did not recognize
The fire burning in her eyes
The chaos that controlled my mind
Whispered goodbye as she got on a plane
Never to return again
But always in my heart

(chorus)
This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore

(verse2)
I tried my best to feed her appetite
Keep her coming every night
So hard to keep her satisfied
Kept playing love like it was just a game
Pretending to feel the same
Then turn around and leave again

(chorus)
This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore

(bridge)
I'll fix these broken things
Repair your broken wings
And make sure everything's alright
My pressure on your hips
Sinking my fingertips
Into every inch of you
Cause I know that's what you want me to do

(chorus)x3
This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore

This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And my heart is breaking in front of me
She said Goodbye too many times before

This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore...



(verse1)
あの時僕は舞い上がってしまっていて
彼女の瞳の奥の炎に気付かなかったんだ
混沌に心が操られるまま
去りゆく君に「さよなら」を言ってしまった
もう二度と戻ることはないけれど
ずっと心の中に残っているよ

(chorus)
この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
そのたび彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

(verse2)
彼女を「満足」させるために必死で尽くした
毎晩退屈させないように頑張った
でも彼女を満足させ続けるのは到底不可能で
まるでゲームでもするように愛を演じ
さも両思いであるかのようなふりをして
飽きたらまたどこかへいってしまうんだろう?

(chorus)
この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
その度彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

(bridge)
壊れてしまったものは僕が直すよ
君の傷ついた翼を癒してみせる
なにもかも元通りにしてみせるさ
君を強く抱きしめて
君のあらゆる全てを愛すよ
それこそが君が僕に求めていたものだって、今ならわかるから


(chorus)x3
この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
その度彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
そうして僕の心も壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
その度彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから


それでも僕は、そんな君を愛そう

 これほどワンサイドな訳を書いてから考察もなにもないだろうという話ですが、一応解釈をしましょう。
 直訳していけば、「彼女は搾=取しては去っていく浮気者」で、「そんな生き方を自分でしておいて勝手に傷ついて、どうしろっていうんだよ」「彼女との恋=自分を消耗させるもの」という部分が目立ちますが、全体のコンテクスト・言葉の端々からは「彼女」に対する未練・愛情が滲み出ています。
 まとめるならば、
「君は僕の愛を消耗品として搾取してきた。そのことで君は当然に自分で自分を傷つけ、僕も傷つき、僕も別れの言葉を言ってしまった。でも僕の君を愛する気持ちはずっと変わらないし、今なら君の全てを受け容れるよ。」
といった感じではないでしょうか。

 「重い」「女々しい」と言ってしまえばそれまでですが、こんな風に一途で居られることこそが人間の弱さであり強さでもあると思います。

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