2015年10月30日金曜日

The Nights (Avicii)

本当に、お待たせしました!


 予期せぬトラブルに更新を邪魔されてしまいましたが、ようやっと解決しました。やはり初心者が聞きかじっただけの知識を試すものではありませんね…。汗

 さて、今回の一曲はクラブミュージックということで、我が敬愛するAviciiの一曲です。
 EDMというかトランスというか、あまり構成に関しては造詣がないのですが、そんな僕にも彼の音楽には「陳腐さ」を感じないというか、メロディーに惹きつけられ、ヴィデオに感動し、歌詞の深さに導かれ涙腺が緩み…。
 とにかく、一歩踏み込んでみると詩的で素敵な中身を見せてくれるのが彼の曲だと思います。

 今回はその中でも「勇気づけられる一曲」、個人的には映画「LIFE」の予告編にそのまま使ってもいいんじゃないかと思っています。笑
 さあ、Com'n guys! 素敵なweekendのkickoffといきましょう!





(verse1)
Hey, once upon a younger year
When all our shadows disappeared
The animals inside came out to play
Hey, when face to face with all our fears
Learned our lessons through the tears
Made memories we knew would never fade

(pre-chorus)
One day my father—he told me,
"Son, don't let it slip away"
He took me in his arms, I heard him say,

"When you get older
Your wild heart will live for younger days
Think of me if ever you're afraid."

(chorus)
He said, "One day you'll leave this world behind
So live a life you will remember."
My father told me when I was just a child
These are the nights that never die
My father told me

(verse2)
When thunder clouds start pouring down
Light a fire they can't put out
Carve your name into those shining stars
He said, "Go venture far beyond the shores.
Don't forsake this life of yours.
I'll guide you home no matter where you are."

(pre-chorus)
One day my father—he told me,
"Son, don't let it slip away."
When I was just a kid I heard him say,

"When you get older
Your wild heart will live for younger days
Think of me if ever you're afraid."

(chorus)
He said, "One day you'll leave this world behind
So live a life you will remember."
My father told me when I was just a child
These are the nights that never die
My father told me

These are the nights that never die
My father told me





(verse1)
なあ, 幼い日のある日
暗闇に影と輪郭が溶けたその時
心の中の獣たちが溢れ出て踊りだした
なあ, 決して色あせない思い出の裏には

涙を流した過去と
その恐怖に向き合った自分がいるじゃないか

(pre-chorus)
あの時日親父は言っていた
"息子よ,よく聞け"
その腕に抱かれ,僕は彼の言葉を訳も分からず聴いていた


"いいか,大人になると
お前の心の野生の血は若さを求めて疼きだす
恐怖に立ちすくんでしまいそうになったら、俺のことを思い出せ"

(chorus)
"俺たちはいつかは死ぬんだ
心に残るような人生を送ろうじゃないか"

まだガキの頃、親父が教えてくれた
あの夜のことは決して忘れない
親父が教えてくれたんだ

(verse2)
行く手に雷雲が立ち込めても

負けないくらいに魂を燃やせ
あの輝く星たちに、お前の名を刻んでやれ

親父は言ってくれた
 "はるか広がる大海原へ漕ぎ出していけ
自分の人生の手綱を放すな
どこにいたって、俺が家まで導いてやっからよ"

(pre-chorus)
あの時日親父は言っていた
"息子よ,よく聞け"
その腕に抱かれ,僕は彼の言葉を訳も分からず聴いていた


"いいか,大人になると
お前の心の野生の血は若さを求めて疼きだす
恐怖に立ちすくんでしまいそうな時は、俺のことを思い出せ"

(chorus)
"俺たちはいつかは死ぬんだ
心に残るような人生を送ろうじゃないか"

まだガキの頃、親父が教えてくれた
あの夜のことは決して忘れない
親父が教えてくれたんだ


あの夜のことは決して忘れない
親父が教えてくれたんだ




目には目を、ポエムにはポエマーを?!笑


 冒頭に記したように、彼の詩は非常に抽象的で、解釈の余地を大きく残すような構成となっています。しかしこういった詩に出会えると、腐っても国語科教師の血が騒ぎます。
 いや、ポエマーの血が騒ぎます。
 (あれ、いつからおれポエマーになったんだっけ?)笑

 真面目な話、直訳した部分は半分もありません。
 だいたい全部直感です。
 直感でanimalやwild、fireなどといったワードがそのものを指す以上に心の躍動や秘めたる力、弾ける限界まで曲げられたプレートの緊張感のような、そう言った概念のようなものを利プレゼントしているように思えたので、そう言った色を前面に押し出した解釈にしてみました。


後悔のない人生を


 毎度、歌詞なんかに影響されちゃうような薄っぺらで女々しいご都合主義なハートの僕ですが、やっぱりこの歌詞にも影響されます。もれなく。笑
 心の叫びを押し殺し、何かと理由をつけて向き合うことから逃げていたものと、向き合ってやろうと。失敗しようが、やりたいようにやってみようと。
 大丈夫、失敗して凹んだら、ウルトラネガテゥヴな歌を連投してやるだけです。笑


2015年10月9日金曜日

Snow (hey oh) (Red Hot Chili Peppers)

「思い出の一曲を」というリクエスト

 「最近無茶振り多くない?」などど思いつつも、せっかくの機会ですのでちょっとだけ語らせてもらいます。笑
 自慢のようになってしまいますが、保育園の頃から英会話に通わされ、いい先生に数多く巡り会えた結果、ひとより少しばかり早く英語の面白さにハマり、幸いなことに少なくとも日本の中で英語で苦労をしたことはありません。

 「洋楽」という形でその面白さを教えてくれたのは、中学校の頃英語を教わっていたAndrew O'Connerという先生でした。
 「筆記体は雑に崩して書いた方がモテる」とか「英語圏での男らしさ」とかそんなことくらいしか教わったことは覚えていませんが、とにかく楽しい先生でした。

 僕が中二のときに作家として成功し帰国、現在もオーストラリアで執筆していらっしゃるイケメンの笑顔は今でも忘れられません。
 別れ際、彼にもらった「For Yuta, LIVE LIKE "Red Hot Chili Peppers" -Andrew(サイン)」というお手製のCDは今でも僕の実家の宝物BOXに入っています。

 当時は全く理解できなかったこのメッセージですが、曲がりなりにも「大人」になった今では、長い下積みを恋人と海を越えて思い合い、見事「Hump de Bump」をかました彼の伝えたかったことがなんとなくわかったような気がします。

 というわけで、同アルバム(?)から、当時のヘビロテ、今でもこの曲を聴くとちょっとセンチな気分になる一曲、「Snow (hey oh)」です。



(verse1)
Come to decide that the things that I tried
Were in my life just to get high on
When I sit alone come get a little known
But I need more than myself this time

Step from the road to the sea to the sky
And I do believe it, we rely on
When I lay it on come get to play it on
All my life to sacrifice


(chorus)
Hey, oh, listen what I say, oh
I got your
Hey, oh, now listen what I say, oh


(verse2)
When will I know that I really can't go
To the well once more time to decide on
When it's killing me, when will I really see
All that I need to look inside

Come to believe that I better not leave
Before I get my chance to ride
When it's killing me, what do I really need
All that I need to look inside


(chorus)
Hey, oh, listen what I say, oh
Come back and
Hey, oh, look at what I say, oh


(bridge)
The more I see the less I know
The more I like to let it go
Hey, oh
Ooooooooooh


(hook)
Deep beneath the cover of another perfect wonder
Where it's so white as snow
Privately divided by a world so undecided
And there's nowhere to go

In between the cover of another perfect wonder
Where so white as snow
Running through the field where all my tracks will be concealed
And there's nowhere to go, ooooh


(verse3)
When to descend to amend for a friend
All the channels that have broken down
Now you bring it up, I'm gonna ring it up
Just to hear you sing it out

Step from the road to the sea to the sky
And I do believe it, we rely on
When I lay it on,come get to play it on
All my life to sacrifice


(chorus)
Hey, oh listen what I say, oh
I got your
Hey, oh, listen what I say, oh


(bridge + hook)x2


(outro)
I said hey, oh, yeah, oh, yeah
Tell my lord now
Hey, yeah,oh, yeah, oh, yeah



(verse1)

わかったんだ。今までおれのしてきたことは
ハイになれるものにすがってごまかしていただけだって
こうしてひとり座っているとちょっとずつ実感するんだ
でも、今のままの自分じゃあこの壁は越えられない

レールの上から海へ空へと、広い世界に踏み出して
自分の「武器」を信じるんだ
合図したら集合だ、始めよう!
命をかけてやってやるんだ


(chorus)
なぁおい、おれの声を聞いてくれよ
おまえに
おれの叫びを聞いてほしいんだ


(verse2)
そろそろ気付かなきゃな、「こいつ」は麻薬と同じだ
一度手を出したらもう元にはもどれないんだって
「こいつ」に殺されそうになってまで、そろそろ気付かなきゃな
一番しなきゃいけなかったのは自分の中身と向き合うことだって

確信したよ、何事にも「タイミング 」が重要で
早まったらダメなんだ
「こいつ」に殺されそうになった時、本当に必要になるだろうさ
自分の中身と向き合うことが


(chorus)
なぁおい、おれの声を聞いてくれよ
おまえに
おれの叫びを聞いてほしいんだ


(bridge)
向き合えば向き合うほど、もっとわからなくなって
いっそのこと捨ててしまいたくなるよ
なぁおい…
おいってば…


(hook)
教科書通りの「完璧」のなかに埋もれながら思うんだ
雪のように真っ白で、誰にも染まらぬ世界はどこなのかって
まだ決心もついていないうちに世界に「仕分け」され
結局行き場をなくしてしまったけれど

教科書通りの模範解答に囲まれながら思うんだ
雪のように真っ白で、誰にも染まらぬ世界はどこなのかって
世界にかき消された道無き道を走り続けて
結局行き場をなくしてしまったけれど…


(verse3)
友のため、改心したと伝えなきゃ
僕の周りの道は崩れてしまっているけれど
君がこうしてきてくれた、だからおれもかき鳴らすんだ
君の歌う、その歌に合わせて

レールの上から海へ空へと、広い世界に踏み出して

自分の「武器」を信じるんだ
合図したら集合だ、始めよう!
命をかけてやってやるんだ


(chorus)
なぁおい、おれの声を聞いてくれよ
おまえに
おれの叫びを聞いてほしいんだ


(bridge + hook)x2


(outro)
なぁおい、おいってば…
神様に伝えてくれよ
なぁ、おれの叫びを、神様につたえてくれ





人生の軸となる「処方箋」

 人生には「歩むべき道」と「歩みたい道」と「歩むべきだとされている道」があります。思い返してみると、その狭間でどうにもこうにも二進も三進もいかなくなって、勇気ときっかけが欲しい時の処方箋としてこの曲を聴いていたような気がします。
 Andrew先生の示してくれた道と、あの時の言葉、思い出が重なって、自分の中でなにか大きな道となっていたのかもしれません。

 それは音楽であったり、詩の一節であったり、景色であったり、ひとによって様々な形がありますが、きっと誰にでもこういった「処方箋」みたいなものはあると思います。
 そういった「当事者本人にしかわからないもの」について感覚的・印象的に訳し、解釈しているので、いくら「思い出の一曲」という記事だからといっても、相当独りよがりな記事になってしまったなぁと反省しています。

 そろそろEDMなどノリノリな曲の方も紹介していかないと、僕の内向的で根暗で陰湿な性格がバレてしまいますので、次回からはParty Music Selectionです!(笑)


*PS
 ここまで書いておきながら「先生の本をまだ一冊も読んでいない」なんて恥ずかしくて言えないので、早速受賞作の「Tuvalu」(受賞時の紹介ページ。英語です。)をポチりましたが、僕の英語力では読破にどれだけ時間がかかることやら…(汗)

*PSのPS
↓我が出身中学で先生をしていた時の先生。イケメンでした。lol




2015年10月4日日曜日

Only Yesterday (Carpenters)

またまた大いに悩んだリクエストでした。笑


 友人「カーペンターズで一番お勧めな曲を!」
   「あ、Top of the WorldとYesterday once more以外で!」

 僕「」

 もうね、デコピンしてやろうかと思いました。カーペンターズの「My Song」はこの2曲でしょ!

 とはいうものの、大好きなカーペンターズですので、お勧めな曲はたくさんありますが、上記2曲を除けば入り口としてお勧めなのは「Superster」か「Only yesterday」です。
前者はカヴァー曲ですので、今回は後者にしました。

 こいつで心を掴んで、最後は「I need to be in love」でトドメをさしてやりましょう。(最高の一曲です!後日紹介します)

 今回の解説では、「I love you」と「愛してる」の違いというちょっぴり壮大なテーマに関して考察しちゃいます。笑

 長いです!
 毒にも薬にもならないお話ですが、ちょっと本気を出したので、ぜひお付き合いください!笑




(verse1)
After long enough of being alone
Everyone must face their share of loneliness
In my own time nobody knew
The pain I was goin' through
And waitin' was all my heart could do

Hope was all I had until you came
Maybe you can't see how much you mean to me
You were the dawn breaking the night
The promise of morning light
Filling the world surrounding me
When I hold you

(pre-chorus)
Baby, baby
Feels like maybe things will be all right
Baby, baby
Your love's made me
Free as a song singin' forever

(chorus)
Only yesterday when I was sad
And I was lonely
You showed me the way to leave the past 

And all its tears behind me

Tomorrow may be even brighter than today
Since I threw my sadness away
Only yesterday

(verse2)
I have found my home here in your arms
Nowhere else on earth I'd really rather be
Life waits for us
Share it with me
The best is about to be
So much is left for us to see
When I hold you


(pre-chorus)
Baby, baby
Feels like maybe things will be all right
Baby, baby
Your love's made me
Free as a song singin' forever

(chorus)
Only yesterday when I was sad
And I was lonely
You showed me the way to leave the past
And all its tears behind me

Tomorrow may be even brighter than today
Since I threw my sadness away
Only yesterday




(verse1)
長い間一人ぼっちでいると
誰もが嫌でも自分に与えられた孤独と向き合わなければならないの
だから私の耐えてきた痛みや苦しみは他人にはわからないし

もちろん他人の孤独も私にはわからない
救いを待つこと、私にはそれしかなかった

あなたと出会うまで、私にはただ祈ることしかできなかった
あなたが私にとってどれだけの存在か、あなたにはわからないでしょうね

寂しい夜を終わらせてくれる朝日のようで
希望の夜明けをもたらしてくれる力強い存在
私の世界が満たされていくの
あなたと抱き合うと

(pre-chorus)
ああ…
なにもかもがうまく行くって思える

ああ、愛しいあなた
あなたの愛が私を解き放ってくれたの
永遠の歌のように

(chorus)
ほんの昨日まで
私は悲しみと孤独の中にいた
あなたが前へ進むことを教えてくれた
悲しい涙も、もう置いてきたわ

明日はもっと素敵になるでしょう
悲しみなんて捨ててしまったもの
あなたに出会えた、ほんの昨日のことよ

(verse2)
居場所が見つかったの、ここよ、あなたの腕の中

この地球のどこよりもここがいいの
素晴らしい人生が私たちの前に広がっている
一緒に分かち合いましょう
ほら、とびっきりが始まるわ
分かち合っていく景色が山ほどあるの

あなたと抱き合うと

(pre-chorus)
ああ…
なにもかもがうまく行くって思える

ああ、愛しいあなた
あなたの愛が私を解き放ってくれたの
永遠の歌のように

(chorus)
ほんの昨日まで
私は悲しみと孤独の中にいた
あなたが前へ進むことを教えてくれた
悲しい涙も、もう置いてきたわ

明日はもっと素敵になるでしょう
悲しみなんて捨ててしまったもの
あなたに出会えた、ほんの昨日のことよ




「I love you」と「愛してる」の違い



 愛しいとか、愛してるとか、洋楽のI love you.」「I miss you」を対訳しようとすると、曲のイメージに対して若干安っぽくなってしまうことがしばしば起こります。
 今までも度々、文化的な下地の違いに起因する言葉のニュアンスの違いに関して取り上げてきましたが、その違いが最も顕著で、また難しいのがこの言葉です。
 辞書的には全く同じ意味のこの二つですが、僕らがそれを口にした時、その意味合いや波及的効果は全く異なります。

 英語をはじめ、欧米の文化圏においては「I love you」や「Je t'aime」といった言葉は恋人の間では「おはよう」と同じくらいに日常的で、「常に言うべき・当たり前」のフレーズです。
 反対に、日本語圏の文化では「愛してる」なんて滅多に言わない人の方が多いですよね。

 これを「日本人はシャイだから」と一言で片付けてしまうのは、あまりにも乱暴で文化に対する敬意を欠いた解釈でしょう。
 遥か万葉の時代より「恋」と「愛」に対して間接的・婉曲的な美しさを詠い、「思ふ」ことと、そこにある「もののあはれ」を尊んできた私たちの文化においては、「愛してる」という言葉は、滅多に口にしないからこそ、その精神性のなかで重みのある言葉として価値を築いてきたと言えるのではないでしょうか。

 だから僕はなるべく「I love you」「I miss you」「愛してる」とは訳さず、また同じように、他のフレーズに対しても文化的下地の違いとそのなかでの意味合いの違いに気をつけて解釈をする努力をしていますが、これがまた難しいのです。
 偉そうなことを言っても、ほとんどできていないのが現状です。

 なんとなく、このブログを通して僕がしたいことがおわかりいただけたでしょうか?
 どのみち素人の「ひとり旅」なので、これからも肩の力を抜いてゆるーくご一緒に楽しんでいただけたらと思います。


 言葉とは、「思い」をのせ「文化」と「背景」を背負い、心から心へと伝わるものです。
 そのことを忘れず、たとえばいつか世界で一番大切な人に、とびっきりの「愛してる」が伝えられるような生き方をしていきたいな…。なんて、ちょっとロマンチックな台詞で、収拾のつかなくなってきたこの毒にも薬にもならない話を締めくくりたいと思います。

 今日もお付き合いいただき、ありがとうございました!