2015年9月6日日曜日

50 ways to say goodbye (train)

突っ込みどころ満載のシニカルなMV


 おそらく誰もが一度は同じようなシチュエーションに直面したことがあるのではないでしょうか?
 「ひどい顔だな、具合でも悪いのかい?」
 「あぁ、よくないね」
 「ところで今日はいつも一緒だった彼女はどうしたんだ?」
 「えぇっと…」
 という会話で始まるこの曲、このあと考えられうる言い訳の限りを歌で述べていくわけですが、そんな「失恋男あるある」の中にもスパイスの効いた皮肉チクリと痛い指摘があったりして。
 浅いようで深いようで、でも最後のオチを見ればやっぱり「くだらない」と思ってしまう、そんな不思議な魅力のある一曲です。
 あ、解説はちゃんとしますよ?笑

 そして余談ですが、ギター(?)を弾いている男性、だれかに似ていません?
 くりーむしちゅーの有田がドヤ顔で迫ってくるように見えてしまうのは僕だけでしょうか?(^^;)



(verse1)
My heart is paralyzed
My head was oversized
I'll take the high road like I should
You said it's meant to be
That it's not you, it's me
You're leaving now for my own good

That's cool, but if my friends ask where you are I'm gonna say

(chorus)
She went down in an airplane
Fried getting suntanned
Fell in a cement mixer full of quicksand
Help me, help me, I'm no good at goodbyes!

She met a shark under water
Fell and no one caught her
I returned everything I ever bought her
Help me, help me, I'm all out of lies
And ways to say you died

(verse2)
My pride still feels the sting
You were my everything
Some day I'll find a love like yours
She'll think I'm Superman
Not super minivan
How could you leave on Yom Kippur?

That's cool, but if my friends ask where you are I'm gonna say

(chorus)
She was caught in a mudslide
Eaten by a lion
Got run over by a crappy purple Scion
Help me, help me, I'm no good at goodbyes!

She dried up in the desert
Drown in a hot tub
Danced to death at an east side night club
Help me, help me, I'm all out of lies
And ways to say you died

(bridge)
I wanna live a thousand lives with you
I wanna be the one you're dying to
Love...but you don't want to

That's cool, but if my friends ask where you are I'm gonna say
That's cool, but if my friends ask where you are I'm gonna say

(chorus)x2
She went down in an airplane
Fried getting suntanned
Fell in a cement mixer full of quicksand
Help me, help me, I'm no good at goodbyes!

She met a shark under water
Fell and no one caught her
I returned everything I ever bought her
Help me, help me, I'm all out of lies

She was caught in a mudslide
Eaten by a lion
Got run over by a crappy purple Scion
Help me, help me, I'm no good at goodbyes!
She dried up in the desert
Drown in a hot tub
Danced to death at an east side night club
Help me, help me, I'm all out of lies
And ways to say you died



(verse1)
心が止まってしまったよ
頭でっかちになっていたんだな
こうなったら自分の信念に従うさ
「こうする他ないわ」
「あなたは悪くない、悪いのは私よ」
「あなたのために、こうしたほうがいい」
そう言って君は去っていく

君はそんな風にカッコつけるけれど、友達に聞かれたら僕はこう言うよ

(chorus)
あいつは飛行機事故に遭ったんだ
日焼けマシーンで炭になっちゃったんだ
ミキサー車に落ちてセメント詰めになっちゃったんだ
ああどうしよう、だってさよならを言うのは苦手なんだよ!

あいつはサメに食べられちゃったんだ
崖に落っこちちゃったんだ
彼女との思い出?そんなの全部「返品」したさ
ああどうしよう、君が死んだことにしようにも
もう嘘のネタが思いつかないよ

(verse2)
なんと言われようと僕のプライドはボロボロさ
君は僕の全てだった
いつかまた、君とのような恋をしてみせるさ
彼女は僕をスーパーマンだと言ってくれるだろうよ
君は便利な「ミニバン」くらいにしか思っていなかったろうけれどね
なんてったって贖罪の日に僕を捨てるような女だから

君はあくまでカッコつけるけれど、友達に聞かれたら僕はこう言うよ

(chorus)
あいつは土砂崩れに呑まれてしまったんだ
ライオンに食べられちゃったんだよ
安っぽいトヨタ車に轢かれちゃったのさ
ああどうしよう、だってさよならを言うのは苦手なんだよ!

あいつは砂漠で干からびちゃったんだ
風呂で溺れちゃったんだよ
東の部族の「死の踊り」の呪いにかかっちゃったんだ
ああどうしよう、君が死んだことにしようにも
もう嘘のネタが思いつかないよ

(bridge)
君と一生を生きていきたい
君が命をかけて愛してくれる男になりたい
愛してる…君は違うけれど

君はあくまでカッコつけるけれど、友達に聞かれたら僕はこう言うよ
君はあくまでカッコつけるけれど、友達に聞かれたら僕はこう言うよ

(chorus)x2
あいつは飛行機事故に遭ったんだ
日焼けマシーンで炭になっちゃったんだ
ミキサー車に落ちてセメント詰めになっちゃったんだ
ああどうしよう、だってさよなら言うのは苦手なんだよ!

あいつはサメに食べられちゃったんだ
崖に落っこちちゃったんだ
彼女との思い出?そんなの全部「返品」したさ
ああどうしよう、もう嘘のネタが思いつかないよ

あいつは土砂崩れに呑まれてしまったんだ
ライオンに食べられちゃったんだよ
安っぽいトヨタ車に轢かれちゃったのさ
ああどうしよう、だってさよならを言うのは苦手なんだよ!

あいつは砂漠で干からびちゃったんだ
風呂で溺れちゃったんだよ
東の部族の「死の踊り」の呪いにかかっちゃったんだ
ああどうしよう、君が死んだことにしようにも
もう嘘のネタが思いつかないよ



【問】主人公の人物像を述べよ


 よく「日本語文化のコミュニケーションは婉曲的で、反対に英語文化のそれは直接的」などと言われますが、そうだとすればこの主人公は相当日本的な感性の持ち主だと言えるでしょう。

 「結局何が言いたかったのか」と考えると、その答えは間奏にそれぞれ出てくる観客の持つカンペと、それを見た彼の表情を見れば一目瞭然ですよね。

 観客のカンペと彼の表情から、こんな風にアテレコしてみました。

①「sorry about your loss(かわいそうに、振られちゃったんだね)」
 →ギクっ!事実としては図星だけれど、でも伝えたいのはそこじゃない!

②「may she!? rest in peace(本当に!?彼女の冥福を祈るよ)」
 →そうそう、振られたんじゃない!でもかわいそうなのは彼女じゃないのよ…

③「Rack city bitch(あいつは薄情なビッチだよな)」
 →おぉ…わかってくれたか、心の友よ!

 そうです、
男を捨てる自分に無理やり理由を付けて悲劇のヒロインよろしく自分を美化している彼女にチクリと一撃…どころかガツンと一発、
「このBitchがっ!!」
って言いたいけれど、プライドが邪魔してそんなことはできず、かといって女に捨てられた情けない自分を潔く認めることもまたプライドが邪魔をして、歌なんか歌っちゃってるイタい子なんですよね。

 だって、最後彼女にバッタリと会って一番嬉しそうなのは彼じゃないですか。笑

 音楽家も画家も小説家も、おおよそ芸術家が変人呼ばわりされるのは、そういった心の葛藤、一番恥ずかしい部分を、自分の作品に乗せ、婉曲的に且つ赤裸々に、わかってほしいんだか恥ずかしくて言えないんだか、よくわからない世界を泳いでいる人が多いからでしょうね。

 え?ブーメラン?
 そうですよ!毎度おなじみの「結局自分のことじゃねぇか」ってやつですよ!笑
 そんな独断と偏見と自己満足とに満ち溢れた私の世界を一緒に楽しんで旅してくださる方々の生暖かい声援に励まされながら、相も変わらずスローな更新で頑張っていきますので、今後ともご愛読のほどよろしくお願い致します。笑


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