2015年6月14日日曜日

Fantasy (Earth Wind & Fire)

リズム&ブルースとはまさにこのこと!

 予告通り、前回に続いてEW&Fのmy favoriteです。
 「一度この曲を聴いて、心に残らない人なんているのでしょうか?」と言いたくなるほどインスパイアブルで叙情的で色気のある曲だと思います。
 「宇宙のファンタジー」などという壮大な邦題が与えられたこの曲、ゆったりと流れるように進む叙景的な前半から1stコーラスで一気に雰囲気が変わりますが、叙情的で力強く訴えかけてくる後半のコーラス部分は優しさの中に揺るぎないものを感じさせます。
 言葉にすればするほど胡散臭くなってしまうので、気持ちの悪い前置きはここまで。
 OK, guys! It's time to know what we call "R&B."
 



Every man has a place
In his heart there's a space
And the world can't erase his fantasies

Take a ride in the sky
On our ship fantasii
All your dreams will come true right away

And we will live together
Until the twelfth of never
Our voices will ring forever as one

Every thought is a dream
Rushing by in a stream
Bringing life to the kingdom of doing

Take a ride in the sky
On our ship fantasii
All your dreams will come true miles away

Our voices will ring together
Until the twelfth of never
We all will live love forever as one

Come to see victory
In the land called fantasy
Loving life, a new decree
Bring your mind to everlasting liberty

as one


Come to see victory
In a land called fantasy
Loving life for you and me
To behold, to your soul is ecstasy

You will find other kind
That has been in search of you
Many lives has brought you to
Recognize it's your life now in review

And as you stay for the play
Fantasy has in store for you
A glowing light will see you through
It's your day, shining day
All your dreams come true

As you glide, in your stride
With the wind as you fly away
Give a smile, from your lips and say
I am free, yes I'm free, now I'm on my way

Come to see victory
In a land called fantasy
Loving life, for you and me
To behold, to your soul is ecstasy

You will find other kind
That has been in search of you
Many lives has brought you to
Recognize it's your life, now in review


誰もが皆、それぞれの居場所があり
その胸の内には宇宙が広がっている
何物もその「ファンタジー」を侵すことはできない

この空へ漕ぎ出そう
空想の船にのって
あらゆる夢がたちまち現実となるさ

僕ら一緒に生きていこう
永遠に終わりなんてないさ
僕らの声は共鳴し続けるんだ

全ての思考は
奔流する夢の川になって
それが僕らの命の原動力となるんだ

この空へ漕ぎ出そう
空想の船にのって
どんなに遠く見える夢もたちまち現実となるさ

僕たちの声は共鳴し続けるさ
永遠に終わりなんてないさ
僕らひとつになって、ずっとこの愛を生きるんだ

こっちへ来てみろよ
「Fantasy」という名の楽園さ
「人生を愛せよ」それがここの掟
君の心を永遠に解き放ってくれるだろう

僕らひとつになって

こっちへ来てみろよ
「Fantasy」という名の楽園さ
僕ら自身の慈愛深き命は
魂が震えるような新境地を見るだろう


きっと今までとは違う
求めていた運命の人に出会えるさ
振り返ってみれば、きっと多くの命が気付かせてくれる
これが人生ってやつなんだって

君のための「ファンタジー」
君がこの世界に沈んでいくほど
真っ赤な光が本当の君を照らし出す
今日は君の日だ、なんて輝かしい
全ての望みが叶う日だ
大空を闊歩し
風とともに飛び立とう
その唇に微笑みを、そして謳おう
「私は自由だ、そう、自分の道を行くのだ」

こっちへ来てみろよ
「Fantasy」という名の楽園さ
僕ら自身の慈愛深き命は
魂が震えるような新境地を見るだろう

きっと今までとは違う
求めていた運命の人に出会えるさ
振り返ってみれば、きっと多くの命が気付かせてくれる

これが人生ってやつなんだって


ちょっとだけ、言い訳してもいいわけ…?

 文字に書き落としてみると、この歌詞にはかなり苦しめられました。「なにこのパッとしない訳!」「わかりにくい!」という声が今にも聞こえてきそうです。
 僕の頭に浮かんでくる情景に落とし込んだ具体的意訳にするか、かなり悩みました。でもこの曲の魅力は「ファンタジー」なところにあるんです。
 不思議な浮遊感・ゆらゆらと揺らぐ感覚、大きな流れを感じさせるメロディーに、この抽象的な歌詞が合わさってこそ、名実共に「ファンタジー」が完成するのではないかという結論に至り、抽象的な訳に留めました。
 「頭の中にイメージはしっかりと湧いてくるのに言葉にうまく言い表せない」という感覚、皆さんにもわかっていただけると思います。今回は、あえてその部分を大事にしました。

 文化的下地は違えど、その壁は必ず乗り越えられる、日本語でアーティストの世界を表現できると信じていた、またそれを体現しようとしていたこのブログでこんな記事になってしまったのは大変不本意で悔しい限りですが、今回のような洋楽の楽しみ方ももっと研究して、自身の持てる曲の解釈ができるように精進します!

2015年6月10日水曜日

September (Earth, Wind & Fire)

空耳って恐ろしい!笑

 個人的に思い入れのあるアーティストのリクエストをいただきましたので、今週はEarth, Wind and Fireを2曲続けてお送りします。
 まずはこの曲、野球ファンなら誰もが知っているでしょう。巨人の阿部選手が打席に入る前に流れるあれです。小さい時からずっと「アーイヤー」って言っていると思っていたのですが、きちんと歌詞を見て、今まで何の疑いもなく口ずさんできた10年近くが一気に黒歴史と化しました。
 なんて話は置いておいて、70's~80'sのディスコへタイムスリップ、軽快なリズムに心を任せてみましょう。




(verse1)
Do you remember the
21st night of September?
Love was changing the minds of pretenders
While chasing the clouds away

Our hearts were ringing
In the key that our souls were singing
As we danced in the night
Remember how the stars stole the night away

(chorus)
Ba deya - say do you remember
Ba deya - dancing in September
Ba deya - never was a cloudy day

(verse2)
My thoughts are with you
Holding hands with your heart to see you
Only blue talk and love
Remember how we knew love was here to stay

Now December 

found the love that we shared in September.
Only blue talk and love,
Remember the true love we share today

(chorus)x2
Ba deya - say do you remember
Ba deya - dancing in September
Ba deya - never was a cloudy day

(bridge)
The bell was ringing
Our soul were singing
Do you remember?
Never was a cloud day

(chorus)


(verse1)
覚えているかい?
9月21日の夜のことを
心を覆う雲を追い払い、駆け引きやごまかしの心を捨てて
僕ら愛に素直になったよね

一緒に夜通し踊り
魂の奏でる歌に共鳴するように
僕らの心も高鳴っていたんだ
忘れないで、星が輝き夜さえ忘れたあの時のことを

(chorus)
なあ、覚えているかい?
そう、一緒に踊った9月のことを
あれは、雲ひとつない晴れた日だった

(verse2)
僕の心は君の側にいるよ
一緒にいたくて、君の心を掴もうと手を握った
ベッドで交わす言葉と愛だけあればいい
忘れないで僕ら確かめあったあの愛を

もう12月だね
9月のときめきはまだ確かにあったよ
ベッドで交わす言葉と愛だけあればいい
忘れないで、僕らが今日分かち合う本当の愛を

(chorus)x2
なあ、覚えているかい?
そう、一緒に踊った9月のことを
あれは、雲ひとつない晴れた日だった

(bridge)
ベルが鳴り響き
心は踊り
曇りの日なんてなかった

(chorus)


あれ?この虚無感はなんだろう…。

 曲調・メロディ・イメージ共に軽快で今にも踊りだしたくなるような曲ですが、歌詞にフォーカスしてみると、なんだか切なくなってきます。
 表面上、二人は愛し合っているようにも見えますが、内容が回顧的過ぎませんか?
 未来に向けたメッセージはひたすら「忘れないで」だけです。
 おそらく、主人公のこの恋は終わってしまったんでしょう。恋人にとっては特別なイベントのある12月に、彼女のことを思い出して感傷的になっているという解釈が妥当ではないでしょうか…。
 深読みしすぎ?なんでそんなことがわかるかって?
 経験した人間には手に取るようにわかりますよ!!泣(笑)

次回は、EW&Fでいちばん好きな一曲をお送りします。

P.S.
阿部選手、早く戻ってきてほしいですね(^^;)

2015年6月6日土曜日

strong (Sonna Rele)

なぜヒット映画で使われた曲は流行るのか?

 今回は映画シンデレラ(実写版)から一曲をお届けします。
 ディズニーといえば、去年はどこへ行ってもアナ雪の「Let it go」が流れているほどの社会現象になりましたよね。僕が映画館で号泣したベイマックスの「Story」も個人的には大好きです。
 これらの曲が「名曲」と言われるのは、「曲の力」だけではなく、「伝わり方」としての側面が共通点として大きいと考えています。ちょっぴり難しい解説になるのでその辺は最後にするとして、まずはあなたの中の「シンデレラ」と一緒に曲を味わってみてください。




(verse1)
In a perfect storybook, the world is brave and good
A hero takes your hand, a sweet love will follow
But life's a different game, the sorrow and the pain
Only you can change your world tomorrow


(pre-chorus)
Let your smile light up the sky
Keep your spirit soaring high


(chorus)
Trust in your heart and your sun shines forever and ever
Hold fast to kindness, your light shines forever and ever
I believe in you and me
We are strong


(verse2)
When it 'once upon a time' in stories and in rhyme
A moment you can shine and wear your own crown

(pre-chorus)
Be the one that rescues you
Through the clouds, you'll see the blue


(chorus)
Trust in your heart and your sun shines forever and ever
Hold fast to kindness, your light shines forever and ever
I believe in you and me
We are strong


(bridge)
A bird all alone on the wind
Can still be strong and sing
Sing.


(chorus)
Trust in your heart and your sun shines forever and ever
Hold fast to kindness, your light shines forever and ever
I believe in you and me
We are strong


(verse1)
’’カンペキ’’なお伽話のなかでは、世界は華やかで素晴らしく
王子様があなたの手を取り、ステキな恋がはじまるのよね
なのに人生はそんなのとは程遠く、悲しみや痛みばかり
でも明日の世界を変えることができるのはあなただけなのよ

(pre-chorus)
あなたの笑顔でこの空を照らして
心で大空を高く舞い上がるの

(chorus)
自分の心を信じて、希望の太陽は輝き続けるから
その優しさを忘れないで、希望の光は照らし続けるから
私は信じているわ
私たちは強いもの

(verse2)
「あるところに」で始まる物語や詩でたとえるなら
今こそ美しく輝き、その手に王冠を戴くときよ

(pre-chorus)
自分自身の力であなたを救うの
立ち籠める雲間にも、きっと青空が見えるはず

(chorus)

自分の心を信じて、希望の太陽は輝き続けるから
その優しさを忘れないで、希望の光は照らし続けるから
私は信じているわ
私たちは強いもの

(bridge)
向かい風のなかひとりぼっちになってしまった鳥も
まだ強くなれる、希望の詩を歌えるわ
さあ、歌いましょう!

(chorus)
自分の心を信じて、希望の太陽は輝き続けるから
その優しさを忘れないで、希望の光は照らし続けるから
私は信じているわ
私たちは強いもの



ポスト「アナ雪」なるか!テーマソングヒットの秘訣


 洋画・邦画問わず、ヒット映画で使われた曲は往々にして流行ります。「ルーキーズ」の「キセキ」や「アナ雪」の「Let it go」、「アラジン」の「Hole new world」などなど…
 「そりゃぁ映画が流行れば街中で聴く回数も増えるからだよ」という声が聞こえてきそうですが、理由はそれだけではないと僕は考えます。
 メインの理由は「伝わりやすさ」にあると思うんです。
 このブログの目指すところも「文化的下地や背景を踏まえ、詩に隠された物語を読み解く」というところにありますが、ほとんどの映画は、その主題歌は物語の内容や主人公の心情の変化などが描かれています。
 つまり、「主題歌」が映画の内容を最も端的にリプレゼントできる手段であると同時に、逆もまた然り、映画ほどその詩の物語を簡単かつ正確に、深いところまで理解させてくれるものはないというわけです。
 このブログも、映画ほどとは言わずとも、読者の皆さんと一緒に洋楽の歌詞の中のある物語を楽しめる、そんな場所になったらいいなぁ…なんて理想を抱きつつ、私も拙い英語力を磨いていきたいと思います。
 というわけで、今後も応援よろしくお願い致します。

2015年6月4日木曜日

Best Day Of My Life (American Authors)

シンプル・ポジテブ・チアリング

 このアーティストを初めて知ったのは、映画「LIFE!」でした。
 力強い歌声とシンプルかつポジティブでストーリー性のある歌詞、口ずさみやすいメロディーに惹かれ、しかしよくよく考えると某サッカーゲームでも使われていたり、あっという間に僕の大好きなアーティストの一人になりました。
 この曲はシンプルでわかりやすい曲ですので、ヴィデオを楽しんでみてください。
 通常のMVもオチが面白くて好きですが、犬好きの僕としては「Dog Version」もたまりません。

通常版(Normal Video)




遊び心たっぷり(Dog Version)



(verse1)
I had a dream so big and loud
I jumped so high I touched the clouds
Wo-o-o-o-o-oh, wo-o-o-o-o-oh
I stretched my hands out to the sky
We danced with monsters through the night
Wo-o-o-o-o-oh, wo-o-o-o-o-oh

(pre-chorus)
I'm never gonna look back
Woah, never gonna give it up
No, please don't wake me now

(chorus)
This is gonna be the best day of my life
My li-i-i-i-i-ife
This is gonna be the best day of my life
My li-i-i-i-i-ife

(verse2)
I howled at the moon with friends
And then the sun came crashing in
Wo-o-o-o-o-oh, wo-o-o-o-o-oh
But all the possibilities
No limits just epiphanies
Wo-o-o-o-o-oh, wo-o-o-o-o-oh

(pre-chorus)
I'm never gonna look back
Woah, never gonna give it up
No, just don't wake me now

(chorus)
This is gonna be the best day of my life
My li-i-i-i-i-ife
This is gonna be the best day of my life
My li-i-i-i-i-ife

(bridge)
I hear it calling outside my window
I feel it in my soul (soul)
The stars were burning so bright
The sun was out 'til midnight
I say we lose control (control)

(chorus)
This is gonna be the best day of my life
My li-i-i-i-i-ife
This is gonna be the best day of my life
My li-i-i-i-i-ife
This is gonna be, this is gonna be, this is gonna be
The best day of my life
Everything is looking up, everybody up now
This is gonna be the best day of my life
My li-i-i-i-i-ife

(verse1)
とてつもなくスケールのデカい夢をみたんだ
雲をつかむくらい高く跳んてさ
空のむこうまで手をのばして
怪物たちと夜通し踊る、そんな夢さ

(pre-chorus)
過去なんかにしがみつく気なんてないぜ
絶対に諦めるもんか
待って、今はまだ眠らせて、夢の続きをみさせてくれよ

(chorus)
人生で最高の一日になる予定なんだ
この夢の中では、今日は人生最高の一日になる予定なんだ

(verse2)
月に向かって友達と笑い飛ばしてやったらさ
太陽が壊れて落っこちてきたんだよ
あらゆる可能性に際限なんてない
大事なのは単純に、ひらめきなんだ

(pre-chorus)
過去なんかにしがみつく気なんてないぜ
絶対に諦めるもんか
待って、今はまだ眠らせて、夢の続きをみさせてくれよ

(chorus)
人生で最高の一日になる予定なんだ
この夢の中では、今日は人生最高の一日になる予定なんだ

(bridge)
窓のむこうから僕を呼ぶ声が聞こえる
いや、魂に響いてくるんだ
星たちが煌々と燃え
真夜中に太陽が輝き
もう誰も止められないよ

(chorus)
人生で最高の一日になる予定なんだ
この夢の中では、今日は人生最高の一日になる予定なんだ
今日は、今日こそは、
今日こそは人生最高の一日になるはずなんだ
みんなが上を向いてんだ、さあもう起きろよ


休日に聴いて元気をチャージ

 ヴィデオのオチ。壮大な肩透かしを食らったような気分ですよね。最後のスナップがポイントだと思います。単純に夢だと思っていたものが現実だったということか、「夢は現実になるよ」というメッセージか、あるいは深読みして「過去にしがみついている男」と捉えるか…。
 解釈には遊びと余地がありますが、仕事の毎日に疲れ現実感の中で楽しみが見つからない、そんな休日にこの曲を聴くと、「今日1日は楽しく過ごしてやろう」とポジティブな気分になれる気がします。

 次回は話題のあの映画から、勇気と元気をもらえる一曲を紹介します!

2015年5月29日金曜日

I'll be your man (James Blunt)

「らしくない」けれど彼だからこそ歌える一曲

 Daniel PowterのBad Dayの記事にも書きましたが、軍隊経験もあり、ナイーブな部分の多い彼は「失恋ソング」や命について歌った歌が圧倒的に多く、しっとりとしたメロディーに心に響く歌声が特徴的ですが、今回の曲は珍しく「強気」な内容です。
 「僕がいるから安心しなよ」なんて、恥ずかしくてなかなか言えませんよね。
 世の中の恋人が「安心」できる場合は、「モテないから安心」「モテるけれど一途だから安心」の二つがあると思いますが、この歌は後者のみが歌うことの許される一曲、いわゆる「但しイケメンに限る」ってヤツですね。
 …つまり、恥ずかしがらずとも僕には縁のないセリフとなりそうです。笑
(とはいうものの、女々しさだだ漏れの一曲ですが…*詳細はまとめに)



(verse1)
Too many voices
Too many noises
Invisible wires keeping us apart
So many choices
But they're all disappointments
And they only steal me away from you
Climb into our private bubble
Let's get into all kinds of trouble

(chorus)
Slide over here let your hands feel the way
There's no better method to communicate
Girl stop your talking
Words just get in the way
I'll be your man


So baby come over
From the end of the sofa
I'll be your man
I'll be your man

(verse2)
So many faces
Staring at their shoelaces
When all anyone want is to be seen
So tonight let's be honest
We all want to be wanted
And darlin' you've got me wantin' you
Everything that I'm trying to say
Just sounds like a worn out cliche

(chorus)
Slide over here let your hands feel the way
There's no better method to communicate
Girl stop your talking
Words just get in the way
I'll be your man


So baby come over
From the end of the sofa
I'll be your man
I'll be your man

(bridge)
What are we all looking for?
Someone we just can't ignore
It's real love dripping from my heart
You've got me tripping
What are we all looking for?
Oooooh....

(chorus)x2
Slide over here let your hands feel the way
There's no better method to communicate
Girl stop your talking
Words just get in the way
I'll be your man


So baby come over
From the end of the sofa
I'll be your man
I'll be your man
I'll be your man
I'll be your man
I'll be your man
I'll be your man



(verse1)
たくさんの誘惑や
たくさんの雑音が
目に見えない糸となって僕らの邪魔をする
君以外の選択肢なんて山ほどあったさ
でもそんなのはみな期待はずれで
僕を君から遠ざけるだけの邪魔者なんだ
だから二人きり秘密の空間に閉じこもってさ
トラブルだらけの航海でもいい、全部楽しんじゃおうよ

(chorus)
こっちへ来てさ、その手に僕らの未来を感じよう
わかりあうのにこれ以上の方法なんてないさ
お嬢さん、おしゃべりはそこまでだ
言葉なんて邪魔になるだけ
僕が君の運命の人になるよ

さあ、ソファーの端に座っていないで
こっちにおいでよ
僕が君をまもるから

(verse2)
たくさんの人がいるけれど
みんなうつむいてばかりじゃないか
そんなみんなも、振り向いて欲しいと思うならさ
今夜は正直になろうよ
誰もがみんな必要とされたいいんだ
そして愛しい人よ、僕は君が必要なんだ
言葉にして君に伝えようとすると
全部ありふれた決まり文句になってしまうよ

(chorus)
こっちへ来てさ、その手に僕らの未来を感じよう
わかりあうのにこれ以上の方法なんてないさ
お嬢さん、おしゃべりはそこまでだ
言葉なんて邪魔になるだけ
僕が君の運命の人になるよ

さあ、ソファーの端に座っていないで
こっちにおいでよ
僕が君をまもるから

(bridge)
僕らが探し求めているのは何だとおもう?
「どうしても心惹かれる誰か」さ
僕の心から溢れるこれは本物の愛だよ
もう君以外見えないんだ
これ以上、何を探し求めるんだい?

(chorus)x2
こっちへ来てさ、その手に僕らの未来を感じよう
わかりあうのにこれ以上の方法なんてないさ
お嬢さん、おしゃべりはそこまでだ
言葉なんて邪魔になるだけ
僕が君の運命の人になるよ

さあ、ソファーの端に座っていないで
こっちにおいでよ
僕が君をまもるから

隠しきれない不安と弱さ

 今回の曲は「強気」と書いたものの、実は女々しい部分がだだ漏れになっています。 
 「失恋?そんなの数えきれないよ」と言うほど失恋経験豊富なセンパイにあたる彼ですが、本当に自信があったらこんなに猛アタックはしませんよね。
 大人気シンガーとしての地位を築き上げ、なにが不満なのかと問いたくもなりますが、おそらく大きくなればなるほど離れ離れになってしまった心の距離や、名声とは反対に希薄になっていく人間関係もあるのでしょう。
 ぼくには「置いて行かないで」「ずっと僕のそばにいてよ」という彼の心の叫びが聞こえてくるように感じる一曲でした。

2015年5月24日日曜日

This Love (Maroon5)

【問】主人公の「変わらぬ気持ち」の内容を考察せよ

 Maroon5の二曲目です。前回紹介したSugarのような曲も好きですが、個人的には、彼らの持ち味が最も出てくるのがこの曲や「in your pocket」のようにシニカルでセンチメンタルな曲だと思います。
 僕がMaroon5を好きになるきっかけになった曲です。誰もが少なからず共感できる部分のある一曲ではないでしょうか。
 「結局この主人公の気持ちはどっちなの?」という問いに迫るのが国語科としてのプライドです。最後に考察をしますが、まずは曲を味わって、感性との共鳴を味わってみましょう。




(verse1)
I was so high I did not recognize
The fire burning in her eyes
The chaos that controlled my mind
Whispered goodbye as she got on a plane
Never to return again
But always in my heart

(chorus)
This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore

(verse2)
I tried my best to feed her appetite
Keep her coming every night
So hard to keep her satisfied
Kept playing love like it was just a game
Pretending to feel the same
Then turn around and leave again

(chorus)
This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore

(bridge)
I'll fix these broken things
Repair your broken wings
And make sure everything's alright
My pressure on your hips
Sinking my fingertips
Into every inch of you
Cause I know that's what you want me to do

(chorus)x3
This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore

This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And my heart is breaking in front of me
She said Goodbye too many times before

This love has taken its toll on me
She said Goodbye too many times before
And her heart is breaking in front of me
I have no choice cause I won't say goodbye anymore...



(verse1)
あの時僕は舞い上がってしまっていて
彼女の瞳の奥の炎に気付かなかったんだ
混沌に心が操られるまま
去りゆく君に「さよなら」を言ってしまった
もう二度と戻ることはないけれど
ずっと心の中に残っているよ

(chorus)
この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
そのたび彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

(verse2)
彼女を「満足」させるために必死で尽くした
毎晩退屈させないように頑張った
でも彼女を満足させ続けるのは到底不可能で
まるでゲームでもするように愛を演じ
さも両思いであるかのようなふりをして
飽きたらまたどこかへいってしまうんだろう?

(chorus)
この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
その度彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

(bridge)
壊れてしまったものは僕が直すよ
君の傷ついた翼を癒してみせる
なにもかも元通りにしてみせるさ
君を強く抱きしめて
君のあらゆる全てを愛すよ
それこそが君が僕に求めていたものだって、今ならわかるから


(chorus)x3
この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
その度彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
そうして僕の心も壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから

この愛が僕を蝕んで
その度に彼女は何度も別れの言葉を口にした
その度彼女の心は僕の目の前で壊れていったけれど
どうにもできないよ、僕の気持ちは君みたいにころころ変わらないから


それでも僕は、そんな君を愛そう

 これほどワンサイドな訳を書いてから考察もなにもないだろうという話ですが、一応解釈をしましょう。
 直訳していけば、「彼女は搾=取しては去っていく浮気者」で、「そんな生き方を自分でしておいて勝手に傷ついて、どうしろっていうんだよ」「彼女との恋=自分を消耗させるもの」という部分が目立ちますが、全体のコンテクスト・言葉の端々からは「彼女」に対する未練・愛情が滲み出ています。
 まとめるならば、
「君は僕の愛を消耗品として搾取してきた。そのことで君は当然に自分で自分を傷つけ、僕も傷つき、僕も別れの言葉を言ってしまった。でも僕の君を愛する気持ちはずっと変わらないし、今なら君の全てを受け容れるよ。」
といった感じではないでしょうか。

 「重い」「女々しい」と言ってしまえばそれまでですが、こんな風に一途で居られることこそが人間の弱さであり強さでもあると思います。